フロントPU改造テレキャスター

最近、ヴィンテージ・ギターが高価になりすぎて、ちょっとマイナーなギターに手を出すことが多いです。
これまでも、ギブソンのSGデラックスとか、モズライトのマークⅤなんかを紹介しました。

今回、入手したのは通常のテレキャスター1977年製・・・もちろん、マイナーなギターと違って、1970年代後半のものは比較的安いとはいえ、現在ではヴィンテージ・ギター扱いで価格が上がっています。
じつは、このギター、フロント・ピックアップがハムバッカーに改造されていたので、かなり値段が安かったのです。
それに、結構、使い込んだかんじでボロボロ・・・でも、私にはカッコよく思えたのです。

もちろん、1本で、フェンダーらしいカッティングとギブソンっぽいリードが弾けるというので・・・キース・リチャーズなど、多くのギタリストが、フロント・ピックアップをハムバッカーにする改造を行っている事も、興味があった理由です。

実際、弾いてみると・・・フロント・ピックアップとリア・ピックアップの音量差があるので、結構、使いづらいです。
やはり、ハムバッカーとシングル・コイルでは、ピックアップの出力やインピーダンスに違いがあるためでしょう。
その点、同じフロントにハムバッカーを搭載したレギュラー製品のテレキャスター・カスタムでは、フロントとリアに別々のボリュームとトーン・コントロールでがあるので、改善されています。

ところが、このギターのフロント・ピックアップはPAFを再現したダンカンの59だったのですが・・・テレキャスター・カスタムのフロント・ピックアップは、フェンダー・オリジナルのワイドレンジ・ハムバッカーといわれるもの・・・
ダンカン59だと中音が強く歪みやすいのですが、ワイドレンジ・ハムバッカーは名前の通り高音から低音までクリアーに出て歪みにくい・・・つまり、テレキャスターギブソンっぽい音を出すなら、テレキャスター・カスタムより優れています。

このギターは1970年代のフェンダー特有の重たくてソリッドな音のアッシュが使われていますが・・・キース・リチャーズのように1950年代のテレキャスターだと軽いアッシュが使われているため、そもそもレスポールに近い音がするので、PAF系のピックアップを使えば、かなりオールド・レスポールに近い音になる事が想像できます。

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フェンダーテレキャスター 1977年製 フロント・ピックアップ改造

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フェンダーテレキャスター・カスタム 1973年製