白いフェンダー

所有するギターには、何故かホワイト・フィニッシュが多いという話で、前回は白いストラトキャスターを紹介しました。

今日は、ストラトキャスター以外の白いフェンダーを紹介します。

なお、ブロンド・フィニッシュも含みます。

 

ブロンドというのは、元は白木の家具等を指した言葉だそうで、ギブソンのジャズ・ギター等では、本来の言葉通りにメイプルやスプルースを使用したギターのナチュラル・フィニッシュの事です。

 

一方、安物の家具などでは、茶色の木材に木目の透けて見える半透明の白の塗装で誤魔化したケースもあったそうで・・・フェンダーの場合は、アッシュ材やアルダー材を使っているので、同様に木目の見える半透明の白で塗装した物をブロンドと呼んでいます。(ブロンド・フィニッシュの時は、木目がはっきりしているアッシュが使われました)

 

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フェンダー テレキャスター 1953年製

この時期のブロンドは、あめ色に変色するので、バタースカッチと呼ばれています。

 

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フェンダー テレキャスター 1955年製ボディ+1958年製ネック

製造年が違うネックとボディを組み合わせた、いわゆるニコイチのテレキャスターです。

この時期になると、ブロンド・フィニッシュはあめ色に変色しなくなります。

 

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フェンダー テレキャスター 1968年製

貼りメイプル、ビグスビー搭載のテレキャスターです。

この時期になると、下地の塗装が変わって、ほとんど木目が見えなくなり、また表面のクリアー塗装がやけて茶色くなるので、ホワイト・フィニッシュと区別が難しくなります。

上記のバタースカッチ・ブロンドと違って、表面のクリアーが剥げた部分は変色していません。

 

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フェンダー テレキャスター 1977年製

フロントをハムバッカーに改造したテレキャスターです。

こちらもクリアー塗装がやけて茶色くなっていますが・・・元はホワイト・フィニッシュのようです。(この時期はホワイト・フィニッシュでもアッシュ材が使われたので、判断が難しいです)

 

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フェンダー ジャズマスター 1964年製

塗装が綺麗で経年変化のクラッキングも無いため、近年にリフィニッシュされたと思われるホワイトのジャズマスターです。

 

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フェンダー プレシジョン・ベース 1978年製

最後はギターでなくベースで、ホワイトフィニッシュのプレべです。