フェンダーのスティール・ギター

昨日は、ヴィンテージのギブソン・スティール・ギターを紹介しました。
チャーリー・クリスチャン・ピックアップとかコリーナ材のような、高価なヴィンテージ・ギターと共通するものを使っているのが興味深いです。

今日は、フェンダー社のスティール・ギターを紹介します。
こちらも、ヴィンテージのフェンダー・ギターと共通する点があるのが嬉しいですね。
特に、テレキャスターは共通する部分が多く、スチール・ギターを元に開発されたのが判ります。

フェンダーのスティール・ギターは、いわゆるラップ・スティールといわれる膝にのせて演奏するタイプより、脚を付けられるテーブル・タイプが多いです。
このテーブル・タイプだと、椅子に座って演奏するだけでなく、立ったまま演奏する事も可能なのが良いです。

ご存知のように、スチール・ギターはスライド・バーを使って演奏するため、基本的にチューニングしたコードをスライドさせることになります。
そこで、全部の弦を弾かないでコードの音を出したり、スライドバーをスラントさせて、異なったコードにしたりします。

それでも、演奏できるコードが限られるため、基本は6弦のところ、弦を増やして8弦や10弦にしたり・・・さらに、ダブル・ネックやトリプル・ネックにして、色々なコードが弾けるようにしたものが作られるようになりました。
ダブルネックやトリプルネックとなると、さすがに膝の上で弾くのは困難で、脚を付けたテーブル・タイプとなります。

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フェンダー チャンプ 6弦 1979年製
入門機のチャンプには通常脚は付かないのですが、これはオプションの脚付きになっています

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フェンダー ホワイト 8弦 1956年製
レオ・フェンダーの片腕、フォレスト・ホワイトのために1955年から1957年に限定で作られたモデル
通常のブロンドでなくホワイト・フィニッシュで、ロゴもフェンダーではなくホワイトになっています

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フェンダー ストリングマスター 8弦ダブルネック 1967年製
ストリングマスターには6弦と8弦、それぞれ2本、3本、4本のネックのモデルが存在しました