トリエンナーレと国立西洋美術館と桜

前回は板橋区美術館で開催されている「シュルレアリスムと日本」展を観てきた事を書きました。

シュルレアリスムが日本に紹介された当時、影響を受けた日本の画家達の作品が多く展示されていました。

 

今週は、最近のアーティスト達の作品を観ようと思って、横浜美術館等で開催されている「第8回横浜トリエンナーレ」と国立西洋美術館で開催されている「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」展(長い展覧会名だなぁ)を観てきました。

 

実は、この前のNHK日曜美術館で「横浜トリエンナーレ」が取り上げられていて、続くアートシーンで「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」が取り上げられていたので、興味を持ったのです。

特に番組で興味を持ったのが「横浜トリエンナーレ」の富山妙子の作品達・・・横浜美術館の会場の一角に富山妙子の展示コーナーがあって、それを観るだけでも入場料の価値がありました。

もちろん、他にも興味深い作品が多数展示されていましたけど・・・個人的には今ひとつな感じの作品もあり、まさに玉石混交といった感じでした。

 

最近のアートと思っていたのですけど、古い雑貨や古い写真等を扱った物が多かった感じで、若い人に昭和レトロが人気なのも影響があるのかもしれません。

あと映像を使った作品が多かったのですけど・・・映像作品って観るのに時間がかかるので困ります。

 

会場は5か所で、とりあえず一般入場券で入れる横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKOを周ったのですけど、移動にも時間がかかりました。

個人的には横浜美術館以外の展示は今ひとつだったのですが・・・移動途中に見た日本丸の横の桜が綺麗でした。

 

どちらかといえば、国立西洋美術館の方が内容的には充実していました。

こちらも、上野公園の桜が散り始めで綺麗で・・・公園には大勢人がいましたが・・・美術館の中は閑散としていました・・・修学旅行なのか、制服を着た高校生達も来ていました。

こちらも、玉石混交といった感じで、昭和レトロ感があったり映像を使った作品が多いのも同じ・・・最近の傾向でしょうか?

(文字が書かれた作品も多かったけど・・・読むのが面倒)

女子高生達が大喜びしていた幼稚な感じの作品もありました。

 

少し前にモネの「睡蓮」について書きましたが、今回も「睡蓮」が展示されていました。

そういえば、前回書いたとき、「睡蓮」はモネの画業のターニングポイントになったと考えている・・・それまでは、モチーフとなる風景を探して、その印象を絵にしていたのに、「睡蓮」からは頭の中にあるイメージを描くようになった・・・と書きました。

現在のアーティストでも、モチーフとなる物を探している人もあれば、一から頭の中にあるイメージを表現している人もいるようです。

それ自体がインパクトがあるモチーフを基にした作品だと・・・アーチスト自体の力量はどうなんだろう?と、思ってしまいます。

 

「第8回横浜トリエンナーレ」展 チラシ、チケット

 

日本丸横の桜越しにランドマークタワーを見たところ

 

「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」展チラシ3種、チケット

「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」図録

 

今日の上野公園の桜