「自然と人のダイアローグ」展と「美の巨匠たち」展

ここのところ新型コロナの感染が落ち着いてきたし、上野へ展覧会を観に行ってきました。

行ったのは国立西洋美術館で開催されている「自然と人のダイアローグ」展と東京都美術館で開催されている「スコットランド国立美術館 美の巨匠たち」展です。

 

スコットランド国立美術館 美の巨匠たち」展の方が宗教画など古い作品が多く、一方「自然と人のダイアローグ」展は自然をモチーフとした作品だったので、個人的には後者の方が好みでした。

 

「自然と人のダイアローグ」展は、本邦初公開のゴッホの「刈り入れ」が目玉のようですが・・・ゴッホの作品だと「ばら」の方が良かったです。また、モネも大きく展示している「睡蓮」よりも「黄色いアイリス」という作品の方が良かったです。

それから、チラシ等に載っているカスパー・ダーヴィット・フリードリヒの「夕日の前に立つ女性」という作品は、思っていたより実物か小さいので驚きました。

その他に、アクセリ・ガッレン=カレラという画家の「ケイテレ湖」という作品は、湖面の波紋の質感の表し方が興味深かったです。

個人的には、好きなエルンストの作品が2点展示してあったのが嬉しかったです。

 

一方、「スコットランド国立美術館 美の巨匠たち」展の方は、本邦初公開のベラスケスの「卵を料理する老婆」が目玉のようでしたが・・・それほど感銘は受けませんでした。

ちょっと面白かったのは、アーサー・エルウェル・モファットという画家の「スコットランド国立美術館の内部」という作品で、19世紀の美術館の様子が良く分かります。

あと、フランシス・グラントの「アン・エミリー・ソフィア・グラント(”デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人」という長いタイトルの作品ですが・・・結婚する直前の愛娘を描いたというのに、背景が寒そうな雪景色・・・思わず「嵐が丘」を思い出してしまいました。

 

事前予約したのですが、梅雨の中休みという天気だったので良かったです。

 

「自然と人のダイアローグ」展 チラシ、作品リスト

「自然と人のダイアローグ」展 図録

スコットランド国立美術館 美の巨匠たち」展 チラシ、作品リスト