叫び?

先週、上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」と国立西洋美術館で開催されている「ルーベンス展」を観に行った事を書きました。
個人的には、どちらも今一つだったので・・・文化の日の今日は、また上野に行き、東京都立美術館で開催されている「ムンク展ー共鳴する魂の叫び」を観に行ってきました。

朝一番で行ったのですけど・・・10月27日に開催されたばかりという事もあり、そこそこ大勢の人が並んでいましたが・・・上野駅でチケットを買っていったので、30分程度並んで入る事ができました。
会場内もそこそこ混んでいましたが・・・開場して間もなかったせいか・・・今回の展覧会の目玉である「叫び」も、間近で見ることが出来ました。

といっても、「叫び」はそれほど際立っているという感じでもなく・・・その他の作品も、結構、見ごたえがありました。
特に、「叫び」が描かれた頃の、人間の内面的な感情を主題に描いていた作品は、かなり良かったです。

一方、初期の作品や晩年の作品は、ムンクらしくない健全な感じで・・・今一つな感じがしました。
これらの作品は、ゴッホセザンヌの影響を受けた感じで、悪くは無いのですが・・・こんな作品だけだったら、名声を得る事は出来なかったのではないでしょうか?
ムンクが人間の内面的な絵を描くようになったのは、肉親の死などの影響があったようですが・・・皮肉にも、それが幸いしたのかもしれません。
そういえば、初期の作品や晩年の作品の人物は、目がちゃんと描かれているのに・・・人間の内面的な絵では、眼窩だけだったり点目だったりするのが特徴のようです。

余談ですが・・・昔、テレ東の「美の巨人たち」で、「叫び」は、叫んでる人では無く、叫びを聞いて耳をふさいでいる人を描いている、と言っていました。
なんでも、ムンクフィヨルドの道を歩いている時に叫びを感じたそうで・・・それを絵にしたそうです。
とすると・・・展覧会のサブタイトル「共鳴する魂の叫び」って、なんか違っているような感じがしますね。
もっとも、叫んでいる人でも、耳をふさいでいる人でも・・・その絵は、不安を表現している素晴らしい作品という事には変わりはありません。

そんな感じで・・・あくまでも、私の好みでいえば、「フェルメール展」や「ルーベンス展」よりは、「ムンク展」の方が良かったです。
ちなみに、自画像や自撮りの写真などが数多く展示されていたせいか・・・ムンクの顔が印象に残ってしまいました。

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ムンク展」 チラシ、作品リスト、チケット

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ムンク展」 図録
「叫び」「太陽」、「マドンナ」の3種類の表紙があり・・・私は「マドンナ」の表紙にしました。