朝一番で行ったのですけど・・・10月27日に開催されたばかりという事もあり、そこそこ大勢の人が並んでいましたが・・・上野駅でチケットを買っていったので、30分程度並んで入る事ができました。
会場内もそこそこ混んでいましたが・・・開場して間もなかったせいか・・・今回の展覧会の目玉である「叫び」も、間近で見ることが出来ました。
といっても、「叫び」はそれほど際立っているという感じでもなく・・・その他の作品も、結構、見ごたえがありました。
特に、「叫び」が描かれた頃の、人間の内面的な感情を主題に描いていた作品は、かなり良かったです。
一方、初期の作品や晩年の作品は、ムンクらしくない健全な感じで・・・今一つな感じがしました。
ムンクが人間の内面的な絵を描くようになったのは、肉親の死などの影響があったようですが・・・皮肉にも、それが幸いしたのかもしれません。
そういえば、初期の作品や晩年の作品の人物は、目がちゃんと描かれているのに・・・人間の内面的な絵では、眼窩だけだったり点目だったりするのが特徴のようです。
とすると・・・展覧会のサブタイトル「共鳴する魂の叫び」って、なんか違っているような感じがしますね。
もっとも、叫んでいる人でも、耳をふさいでいる人でも・・・その絵は、不安を表現している素晴らしい作品という事には変わりはありません。
ちなみに、自画像や自撮りの写真などが数多く展示されていたせいか・・・ムンクの顔が印象に残ってしまいました。