ルーバンス展

昨日は、上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」について書きました。
期待が大きすぎたのでしょうか?・・・ちょっと高価な日時指定入場だったのですが・・・それほど、大した印象を受けませんでした。

そんなわけで、ちょっと物足りなかったため・・・帰りに、近くの国立西洋美術館で開催されている「ルーベンス展」も見に行くことにしました。
こちらは、通常の展覧会の入場料で・・・内容的にも通常の展覧会って感じでした。

もっともこれは、ルーベンスは私の好きな絵画のジャンルとは、ちょっと違うからで・・・バロック絵画が好きな方には、お勧めだと思います。
特に、本人が描いた絵の展示数では、8点のフェルメール展と違って、約40点ものルーベンス作品が展示されているので、不満はないでしょう。

今まで、ルーベンスというとフランドル絵画というか「フランダースの犬」のイメージがあって中世的と思っていたのですが・・・イタリア・ルネッサンスの影響が大きかった事を、今回の展覧会で初めて知りました。
イタリアに長い間滞在して描いた模写なんかも展示されていたのが、興味深かったです。

また、「ルーベンスの筆さばき:速筆が画面にもたらす活力」というテーマで一連の作品が展示されていたり・・・他にも、主題である人物は精密に描いているのに、背景はざっくりと描くことにより、人物を目立たせるなど・・・時代的にみたら、結構、先進的な取り組みをしていたみたいです。
特に、子供を描いた絵なんかは、ルーベンスのイメージとかけ離れていて、良かったです。

画家本人の作品も多いですが・・・他の作家による関連作品も多く展示されていて・・・見終わると、お腹一杯になります。
それも、大作が多いこともあり・・・近くにいた老年の夫婦が、足が疲れたと言っていたのが印象的でした。

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ルーベンス展ーバロックの誕生」 チラシ、作品リスト、チケット