前回書いたように、ウクライナ情勢は犠牲者が増えるだけで、たいして進展していないですね。
日本では、ゼレンスキー大統領がオンライン国会演説をしたけど、侵略を受けている国の指導者としては、ほぼ内容は予想通りでした。
(個人的には、久しぶりに衆議院議員会館の内部の様子が見れて懐かしかったです)
色々と意見を言う人もいるようですが・・・そもそもNATOの国々では、ウクライナが代理戦争をしている意味合いがあり、演説内容も違っていて当然・・・日本には支援の感謝とさらなる支援のお願いしかないです。
したがって、スタンディング・オベーションなんて必要なかったかも・・・フジテレビにより予めスケジュールが公開され、それには最初からスタンディング・オベーションが書きこまれていたので政府関係者が決めたのでしょうけど、おそらくNATOの国々での演説の様子を見て加えたのでしょう。
一部では、北方領土の占領や日露戦争について話すのではないか?なんていう識者もいたけど・・・当時のソ連やロシアにはウクライナも含まれていたので、独立したから無関係だと言って話す訳はありませんね。
さて、蔓延防止措置が解除されたので、東京都美術館で開催されている「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を観に行ってきました。
「窓辺で手紙を読む女」が修復されてキューピットが表れたという事で話題になっていましたが・・・展覧会のタイトルになっているフェルメールの作品はそれだけです。
というか、その作品以外は、ほとんど見どころはありません。
静物画はちょと良かったですけど・・・「手紙、ペンナイフ、羽ペンを富めた赤いリボンの状差し」という、だまし絵のような作品は面白かったです。
さて、肝心の「窓辺で手紙を読む女」ですが・・・以前からX線調査で壁の部分の下にキューピットが描かれていた事は判っていたのですが、調査の結果、フェルメールの死後に誰かが上塗りした事が判明したので、上塗り部分を剥がしたそうです。
以前の上塗りされていた状態の複製画と一緒に展示してあったのですが・・・見慣れているせいか、以前のバージョンの方が良かったような気がします。
キューピットのせいで、女性の存在が薄れてしまったような気がするし・・・以前は目立たなかった右手前のカーテンが目障りになったように感じます。
フェルメール自身ではないとすると、誰が壁を上塗りしたのか判りませんが、そんなに悪い仕事では無いような気がして・・・この作品が19世紀半ばまで作者不明の扱いだった事も考慮すると、ちゃんとした画家の仕業だったような気がします。