ボストン美術館の至宝展

昨日、上野の東京都美術館で開催されている「ボストン美術館の至宝展」に行ってきました。
先日、上野の国立博物館で開催されていた「タイ展」を見に行った時に、そばを通って気になったのです。

懸念してはいたものの・・・案の定、滅茶込みでした。
もう少し待って、平日に行けばよかったです。
少なくとも、夏休みが終わってからにすれば・・・子供連れが多かったので・・・静かな感じで鑑賞というわけにはいきませんでした。
夏休みも終わりなので、おそらく、お絵日記とかの題材にでもするのでしょうか?ノートを広げて、絵を写して描いている子もいて・・・お母さんに見せて、褒められていました。

肝心の展覧会の方ですが・・・エジプト、中国、日本、ヨーロッパ、アメリカと分かれていて・・・一番の見どころは、印象派やポスト印象派のヨーロッパです。
日本の美術品も充実していて、なかなか他には負けていません。
一番、見劣りしたのが、初期のアメリカ絵画・・・時代的に考えても、センスが古いです・・・・でも、20世紀になるあたりから、急速に質が向上したのが面白かったです。

見どころの、ゴッホ作のルーラン夫妻の肖像画は、夫の肖像画がありふれた写実的なのに・・・妻の肖像画は、かなりゴッホらしいタッチで、個性的なのが面白かったです。
背景の描き方や、座っている椅子などが全然違います。
やはり、制作年代は、夫の肖像画の方が古いようで・・・急速に、ゴッホが個性を獲得したのが判ります。
しかし、ゴッホ自身も・・・・二人の肖像画が、まさか並んで展示されるなんて思っていなかったのでしょう。

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ボストン美術館の至宝展」 チラシ、チケット、展示作品リスト

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ボストン美術館の至宝展」 図録とオマケのしおり