プーシキン美術館展とプラド美術館展

連休後半の初日なのですが、生憎、天気が悪く・・・先日、やり残した庭木の枝切りをする事もできません。
そんな訳で、思い立って、朝から上野の美術館へ行って来ました。

天気が悪いから、わざわざ展覧会に来る人も少ないのではないか?という予想もあったのですが・・・行ってみたら、まさに、連休だというのに空いていて良かったです。

最初に東京都美術館で開催されている「プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」を観たのですが・・・思いのほか、すんなり周る事ができたので・・・続けて、国立西洋美術館で開催されている「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」をハシゴして観てきました。
もっとも、プラド美術館展を観に行く頃には、お日様も顔をだしていたので、ちょっと混雑していましたが・・・入場待ちなんてすることはありませんでした。

ちなみに、この二つの展覧会・・・開催されている事は、以前から知っていたのですけど・・・そんなに興味がなかったので、観に行けたら行こうぐらいに思っていたのです。
結果として、個人的な印象ですが・・・有名な作品もあって良かったけど、やはり、そんなに素晴らしいというほどでもなかったですね。
今日は空いていたので、良かったのですけど・・・入場待ちをしたり、混雑の中で観るほどでは無いような気がしました。

プーシキン美術館展を先に観たのは、私が印象派以降のジャンルが好きなためで・・・モネ、ルノアールセザンヌ、ルソー、ゴーギャンなどの作品が並んでいましたが・・・残念ながら、そんなに素晴らしいと思う作品は無かったです。
特に、目玉として宣伝しているモネの「草上の昼食」は、今ひとつに思えました。
意外に良かったのが、ルイジ・ロワールの「パリ環状鉄道の煙(パリ郊外)」やアンドレ・ドランの「港に並ぶヨット」という作品でした。

さて、続いてプラド美術館展ですが・・・プーシキン美術館展が華やかなパステル調の色彩が多かったのに対して、会場に入ると重厚な暗色の色彩が漂っていました。
また、絵自体も、肖像画や宗教画など緻密に描かれた物が多く・・・時代を感じさせます。
その中で、やはりベラスケスは、大胆な筆使いで勢いを感じさせるなど、時代を先んじていた印象を受けました。
他にも、大きさに驚かされた、ビセンテ・カルドゥーチョに帰属の「巨大な男性頭部」とか、人の多さに驚かされたデニス・ファン・アルスロートの「ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡(オウム)の祝祭:職業組合の行列」なんていう、時代の枠にとらわれない奇抜な作品もありました。
あと、当時の美術書なんかも展示されていて、ちょっと興味深かったです。

といった感じで・・・そんなに感銘を受けなかったので、今回は図録を買う事もありませんでした。

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プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」 チラシ、チケット、作品リスト

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プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」 チラシ、チケット、作品リスト