至上の印象派展

今日は天気が良かったので、国立新美術館で開催されている「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を観に行ってきました。
混んでいる事が予想されたのですが・・・タイトル通り、有名な印象派の絵が展示されるというので・・・我慢できずに行く事にしたのです。

ところが、昨日は天気が悪かった事もあり、花粉が飛んでいる事を忘れていたし・・・会場も混んでいたので、ちょっと体調が悪く・・・期待外れという訳ではないのですが・・・今一つな感じがしてしまいました。

目玉の「絵画史上、最強の美少女」というキャッチフレーズがついた、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」も、確かに美しかったのですが、今ひとつピンときませんでした。
むしろ、コローの「読書する少女」の方が私の好み・・・ちなみに、コローって風景画で有名ですけど、人物画も凄く良いのです。

読書といえば、晩年のマネが庭で読書をする少女を描いた「ベルヴュの庭の隅」も良かったです。
ちなみに、今回の展示されていたマネの作品では「ワシミミズク」も良かったです。

もう一つの目玉であるセザンヌの「赤いチョッキの少年」も、今ひとつピンとこなくて・・・晩年の大胆なタッチで描かれた「庭師ヴァリエ(老庭師)」の方が、面白かったですね。
晩年と言えば・・・これも目玉のひとつであるモネの「睡蓮の池、緑の反映」は、その大きさに圧倒されますが・・・モネ展で観た、晩年の抽象画に近づいた作品の凄さに比べると、今ひとつな感じがしてしまいました。
そういえば、そんなモネの晩年の作品に似た印象を受けたのが・・・ゴッホの「花咲くマロニエの枝」・・・こちらも良かったです。

こうやってみると・・・個人的には、至上の印象派という割には、印象派らしくない作品の方が印象に残りました。
そういえば、マティスの初期の作品もありました・・・あまりに普通の作品で、これがマティス?って感じで、逆に印象的でした。

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「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」 作品リスト、チラシ、チケット、ポストカード

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「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」 図録