暑さのため、あまり家から出なかったせいか、急に展覧会を観に行きたくなって、ネットで開催中の展覧会を調べてみました。
で、東京都現代美術館で開催中の「デイヴィッド・ホックニー展」と国立新美術館で開催中の「テート美術館展 光」が面白そうなので観に行きました。
我が家からだと、東京都現代美術館は行くのが不便で、最寄駅から頑張って歩いたら汗だくになりました。
でも、広い会場は冷房が効いていたし、観客は少なく・・・さらに「デイヴィッド・ホックニー展」の展示内容は期待以上で良かったです。
ホックニーの昔の絵は見た記憶があるのですが・・・初めて見る、近年のポップで巨大な絵が素晴らしかったです。
最近は、制作にはIPADも使っているそうで・・・自然を描いた物が多く、同じ風景を季節によって描き分けたりして・・・最後を飾る全長90mの「ノルマンディー12か月」は、曲がりくねって配置された展示により、田舎の風景を描いた絵の中に包み込まれている感じがしました。
特に、泉から渓谷へと移り変わる景色が良かったです。
続いて、六本木の国立新美術館へ行ったのですが・・・こちらは交通の便が良いこともあり、夏休み最後なので中高生が多く混雑していました。
展覧会は、光をモチーフにした作品を集めたそうですが・・・今一つ、ピンときませんでした。
ターナーとか、モネとか、シスレーなど有名画家の作品も展示してあるのですが・・・なんでこの作品?もっと光を主題にした他の作品があるだろう・・・と思ってしまいます。
そんな絵画では、ジョン・エヴァレット・ミレイ作の「露にぬれたハリエニシダ」という絵が、晩年のモネに通じる感じがして良かったです。
後半は現代アートの作品で、立体的や動きのある作品は、中高生など若者に人気があるみたいでした。
しかし、先にホックニー展を観たせいか・・・同じポップな現代芸術でも、アイデアだけの薄っぺらに感じられ・・・アートとして今一つに感じられました。
というわけで、個人的には「デイヴィッド・ホックニー展」の方がお勧めです。