トリック・オア・トリート

明日はハロウィンですけど・・・日曜夜の渋谷のような騒ぎにならないと良いですね。
ここ数年、クリスマスよりもハロウィンの方が盛り上がるようになってきているようです。

数年前の事ですが・・・電車でシートに座って半分居眠りしていたら、ドアが開いて、3~4人のゾンビが乗ってきて、一瞬ドッキッとした事がありますが・・・今では、そんなハロウィンの仮装も当たり前になりつつあります。

そもそもハロウィンはケルトの儀式だったのがアメリカに渡り、1950年代にカボチャのランタンや子供たちが仮装して、トリック・オア・トリートと言って、お菓子を貰うようになったそうです。
そして、大人が仮装してパレードするようになったのは、1970年代だとか・・・現在の様な形になったのは、割と最近なのですね。
余談ですけど、今のサンタクロースの姿もアメリカで生まれて、1930年代にコカ・コーラの広告で広まったそうです。

今の日本では、どちらかというとハロウィンは若者がコスプレして騒ぐイベントになっているみたいで・・・なんとなく、日本の若者は、現在の自分に満足できなくて、この機会に不満を発散しているような気がします。

まあ、変身願望っていうのは誰にでもあると思います。
例えば、私が子供の頃には、変身物のテレビ番組のブームがありました。
それまでは、クラーク・ケントが電話ボックスでスーパーマンになるように、変身と言っても主人公が着替えていたのが・・・ウルトラマンが巨大化するように、一瞬で、まったく違う姿に変化するようになったのが特徴でしたね。

一瞬で姿が変わるという意味では、魔法使いによって、蛙とかに姿を変えられてしまった王子なんかに近い変身だったのかもしれません。
もっとも、変身物のドラマで主人公が変身するのは正義のヒーロー・・・当時の子供が今の自分に満足できず成りたかったものは、正義のヒーローでした。

はたして、今の仮装する若者は、何になりたいのでしょうか?
そもそもハロウィンでは、地獄から蘇った悪霊などから身を守るために、仲間だと思われるように、同じような恰好をするそうですけど・・・渋谷での騒ぎなんかを考慮すると、ひょっとしたら、今の若者は、悪霊の仲間入りをしたいのか?なんて、思ってしまいます。

トリック・オア・トリート(お菓子をくれないと悪戯するよ)という若者は、一体どんなお菓子を望んでいて、それを満足させるような物を与える大人はいるのでしょうか?