東山魁夷展

ここのところ、芸術の秋なので・・・上野に行って、フェルメール展、ルーベンス展、ムンク展、快慶・定慶のみほとけ展を観てきました。
今日も天気が良かったので、国立新美術館で開催されている「生誕110年 東山魁夷展」を観に行ってきました。

フェルメール展は入場日時指定だった事もあり、今日の東山魁夷展が一番混んでいました。
なぜか作品の横に掲げてある説明の文字が小さめなので・・・大勢の人の後ろからでは、ほとんど読めないほどです。

東山魁夷の作品は、結構観た事があるので・・・そんなに期待していませんでしたけど、かなり良かったです。
会場の最初のうちは、「道」や「残照」など、有名な作品が並んでいて・・・やっぱり、こんな感じなのか?という印象でした。
特に、チラシやポスターに載っている「道」の前には、大勢の人がいましたけど・・・これも、観た事があるので、はるか後ろからチラッと観た程度です。

他の有名な作品でも、係の人が後ろの人は立ち止まらないで、通れるようにしてください・・・と言っていたのですけど、立ち止まる人が多く、通り過ぎるのが大変でした。

余談ですけど・・・昔、母と長野の善光寺に行ったあと、横にある長野信濃美術館の東山魁夷館にいった事があります。
あの時は、他に2~3人のお客しかいなかったので、今回の展示で人だかりがしている「緑響く」なども、ゆっくり観れた事を思い出しました。

さて、今回の展覧会は、観た事がある作品が多く、滅茶苦茶混んでいたので、今ひとつな感じがしていたのですが・・・展示の後半になって、唐招提寺御影堂障壁画の展示になって印象がガラリと変わりました。
そもそも、初めて観る作品だし、東山芸術の集大成というだけあり、大きさもあるので、その迫力に圧倒されました。

作品の展示も御影堂の配置を再現しており、作品の中に入り込んだような印象を受けました。
何故か、素晴らしい展示なのに、この辺はそれほど混んでいなかったのも良かったです。
たぶん、本来の唐招提寺で観れば、数十倍も素晴らしいのだろうと思いました。

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「生誕110年 東山魁夷展」 チケット、チラシ、作品リスト

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「生誕110年 東山魁夷展」 図録