快慶・定慶展

昨日は、東京都美術館で開催されている「ムンク展」について書きました。
個人的には、上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」や国立西洋美術館で開催されている「ルーベンス展」よりも良かったです。

ムンク展」は、朝一番で観に行ったので、時間に余裕があったため・・・その後、ついでに東京国立博物館で開催されている「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展を観に行きました。
正直に言うと、大報恩国寺って、どんなお寺なのか知らなかったのですけど・・・以前、東京国立博物館で観た「運慶展」が物凄く良かったので、興味を持ったのです。

結果として「運慶展」には及ばないけど・・・それを彷彿とさせる位良かったです。
平成館の半分の展示で、入場料も1,400円と安かったのですが・・・ムンク展と同じぐらい見ごたえがありました。

特に、快慶とその工房で作られた、釈迦十大弟子の像は圧倒的でした。
それぞれの弟子の像に強烈な個性がありすぎ・・・最後の阿難陀が普通の仏像の形をしていて、ちょっとホッとしたほどです。
そういえば、衣装の模様も緻密に描かれていて、凄かったです。

他にも、運慶の弟子である肥後定慶の六観音菩薩像も良かったです。
個人的には、唯一座った姿の如意輪観音が気に入りました。

ちなみに、この展覧会の図録も良かったです。
展示作品が少ない事もあるのでしょうが・・・各仏像について詳しく取り上げられたおり、アップの写真が凄い迫力です。

現在、上野では、凄い展覧会が色々と行われているので、つい見落としがちですが・・・お勧めの展覧会です。

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「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展 チラシ、作品リスト

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「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展 図録