意外なスチールギターの魅力

player誌を読んでいたら、吾妻光良氏のコラムでスチールギターについて書いてあるのを見つけました。

そこには、本家ハワイではスチールギターを売っていないという話、その理由は難しいからだそうです。

確かに、日本ではスチールギターといえばハワイアンですが・・・本場ハワイではウクレレ等を立って数人で演奏する事が多いようです。

で、吾妻氏はスチールギターを普通のギターのように抱えて、ボトルネックでブルースを弾くそうです。写真も載っていて驚きました。

 

実は、私もスチールギターにチャレンジしているのですが、ほぼ遊びで弾く程度です。(ちなみに、ペダルスチールは難しすぎて挫折しました)

弾き方が難しいのもありますが、ラップスチールという名前の通り膝に載せて弾くとか脚をつけてスタンド状態で弾くのが面倒であり、さらにセッションなら良いけど一人でスチールギターだけの演奏だとあまり面白くないというのもあります。

ちなみに、私は別にハワイアンが好きという訳では無く・・・ジャクソン・ブラウンの盟友のデビット・リンドレーの演奏なんかが好きです。

 

もちろん、スチール・ギターの音は好きです・・・実は、古いスチールギターは安く手に入るくせに、ヴィンテージのエレキと同じパーツが使われている事が多いのです。

ピックアップ、ペグ、ノブ、ポット、キャパシター、抵抗等・・・

レオ・フェンダースチールギターを発展させてテレキャスターになったのが良く理解できます。

 

そういえば、ヴィンテージのテレキャスターのポットが壊れて(ノブを引っぱたらシャフトが抜けてしまった)、新しいポットで修理して使っていたのですけど・・・

元はスタックポールの250kのポットだったのですけど、もう製造されてないのでCTSのポットにしたら背面の形が違う・・・さらに、古いポットの基板が茶色なのに新しいポットの基板は薄茶色なので違和感があり・・・音も変わってしまった感じです。

 

もちろん、ヴィンテージギターとしての価値も下がるし・・・そこでeBayでポットを探したところ、なんと円安の影響もあり1個が5万円以上・・・送料や輸入手数料も考慮すると6万円以上になります。

結局、悩んだのですが注文して、無事に入手しました。

 

ところが、ふと思いついて7万円台で入手したフェンダースチールギターを調べてみたら、同年代のスタックポールのポットが3個も使われていました。

ボリュームとトーンはテレキャスターと同じソリッド・シャフトの250k、ピックアップバランサーはストラトキャスターと同じスプリット・シャフトの250kでした。

他にもノブはテレキャスターと同じ、キャパシターや抵抗も同年代のフェンダー・ギターで見かける物でした。

 

日本でハワイアンが流行ったのは1960年代以前・・・古いスチールギターのタマ数は多いので、安く入手してバラしてヴィンテージギターのパーツとして売ったら儲かりそうな気がします。

 

フェンダー チャンピオン 1930年代

フェンダー チャンプ 1970年代

フェンダー デラックス 1960年代

フェンダー ストリングマスター 1960年頃

フェンダー ペダル・スチール 400 1960年頃

リッケンバッカー B-6 1930年代

ブロンソン メロディ・キング 1949年製

ギブソン EH-500 SKYLARK 1957年製

ギブソン EH150 1940年製