テレキャスター・デラックス

昨日は、1973年製のテレキャスター・カスタムを紹介しました。
ウォルナット・フィニッシュは1973年からで、アルダー・ボディは1974年頃までなので、この組み合わせは少し珍しいです。

昨日も書きましたが、このウォルナット・フィニッシュは1973年に登場したテレキャスター・デラックスのスタンダード・カラーとして、新採用されたものです。

で、今日、紹介するのは、その1973年製のウォルナット・フィニッシュのテレキャスター・デラックスです。

テレキャスター・デラックスも、1973年の登場時にはアルダー・ボディでしたが、1974年頃にアッシュ・ボディに切り替わっていますが・・・・このギターは1973年製なのに、何故かアッシュ・ボディです。
というか、発表時に作りすぎたのか、ウォルナット・フィニッシュは、他のフィニッシュがアッシュ・ボディに切り替わった後もアルダー・ボディのものが出荷されていたので、このギターは、かなりイレギュラーな存在です。

試作機のようなものなのでしょうか?
ちなみに、同じウォルナット・フィニッシュと言っても、アッシュ材は色が白く木目が目立つので、アルダー材用とは別の濃いめの塗料が使われているのが特徴です。
このことから、間違えてアッシュ材を使ったわけではない事が判ります。

ストラトキャスターと似たラージヘッドが目立ちますが、ボディ裏もストラトキャスターの様に、コンター加工がされています。
(オプションで、シンクロナイズ・トレモロを搭載しているものも存在しています)

ピックアップはPAFを作ったセス・ラバーが開発したハムバッカーで、ポールピース自体がマグネットとなっていて、高音が強いフェンダーらしい独特なサウンドがします。
このワイドレンジ・ハムバッカーは、再生産以降は構造が変わってしまって音が全く異なるので、オリジナルを求める人が多いです。

イメージ 1
フェンダー テレキャスター・デラックス 1973年製