テレキャスター・カスタム

先日は、1967年製の貼りメイプル指板でビグスビー・トレモロ搭載のテレキャスターを紹介しました。
テレキャスターとしては、イレギュラーな存在ですが・・・1961年製の物は、エスクワイヤーにフロント・ピックアップを増設したものなので、単なるテレキャスターという名前のギターは、その1967年製の1本しか持っていません。

今日紹介するのは、テレキャスターのヴァリエーションのひとつ、1973年製のテレキャスター・カスタムです。

フロントにギブソン社から引き抜いたセス・ラバー設計のハムバッカー・ピックアップを採用した、1972年のモデルチェンジ以降のものです。
(これが、モデルチェンジ以前のバインディング付きのアルダーボディの物ならば、単なるテレキャスターとして扱っても良さそうだったのですが・・)

ピックアップ以外にも、フロントとリアのボリュームとトーンのコントローラーが分かれたのも特徴です。
キース・リチャーズのように、テレキャスターのフロントにハムバッカーを搭載する改造を行う人は多いですが・・・
ハムバッカーとシングルコイルでは、出力の大きさやインピーダンスが異なるので、別々のコントローラーを設けるのが正しい方法だと思います。

もっとも、セレクター・スイッチの位置もあり、ギブソンのコントロール配置を真似したという方が正しいのかもしれません、

ウォルナット・フィニッシュは、1973年に登場したテレキャスター・デラックスのスタンダード・カラーに新採用されたもので、テレキャスター・カスタムにも同年に新色として追加採用されています。
また、モデル・チェンジ以前から引き継いだアルダー・ボディは、1975年頃にアッシュ・ボディへ切り替わっています。

このため、アルダー・ボディのウォルナット・フィニッシュは、ちょっぴり珍しいです。
(サンバースト、ブラック、ナチュラルのフィニッシュが多いです)

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フェンダー テレキャスター・カスタム 1973年製