メイプル・ワンピースネック

先日、フェンダーのスラブボードのギターについて書きました。
良く言われるように、スラブボードは音が太いのでブルース等には向いていますが、へヴィなサウンドを目指すなら、1970年代のメイプル・ワンピースの方が向いていると思います。

ところで、メイプル・ワンピースといえば、1950年代のギターもありますね。
ちなみに、私が若い頃は、エリック・クラプトンの愛用もあり、1950年代のメイプル・ワンピースが別格扱いでしたが・・・現在では、スラブボードとそんなに変わらない価格で取引きされています。

そもそも、テレキャスターとかストラトキャスターは、メイプル・ワンピース・ネックで設計されたので・・・他のメーカーのギターと違い、この組み合わせは、良い音がします。
スラブボードは音が太いと書きましたが・・・比べると、確かにメイプル・ワンピースは音が細い印象がします。
しかし、言い方を変えると・・・スラブボードは中音を厚くするような音を作っている感じがするのに、メイプル・ワンピースは高音から低音までフラット気味で素直なサウンドがするのです。
特に、アッシュ材は、アルダー材より、高音も低音もくっきり出るような気がします。

また、フェンダー・ギターは、1950年代から1970年代にかけて、アコースティックなサウンドから、ソリッドなサウンドへ徐々に変化していく傾向があります。
この事から、1950年代のメイプル・ワンピースのギターは、フォーク・ロックとか、アコギと一緒に演奏するのには向いていると思います。
もちろん、当初のテレキャスターストラトキャスターが、ジャズなんかではなく、カントリー・ミュージックで使われたのも、このためだと思います。

そして、エリック・クラプトンも、レイドバックしたサウンドを目指したから、1950年代のメイプル・ワンピースを使用したのでしょう。
ちなみに、その後、ブルースに回帰した頃には、ミッド・ブーストを採用したシグネーチャー・モデルを使うようになりました。

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ピックガード交換、リフィニッシュです