貼りメイプル

先日、1969年製のストラトキャスターについて書きました。
貼りメイプル指板ではないですが、ジミヘンを彷彿とさせるサウンドがします。

ストラトキャスターの貼りメイプル指板は、かなり高価で取引されているので・・・興味はありますが、手が出ません。
しかし、テレキャスターの貼りメイプル指板は、同年代のローズ指板と比べてそんなに高くない価格で流通しています。

何故、それほど割高にならないのか?という点ですけど・・・貼りメイプル指板のストラトキャスターは数が少ないのに対して、貼りメイプル指板のテレキャスターは比較的、数が多いからです。

おそらく、登場時に世界初の市販ソリッド・エレキギターという事で、注目を集めたテレキャスターは、すぐにカントリー等のミュージシャンなど使用されるようになったため・・・かつての有名ミュージシャンの多くがメイプル・ワンピースのテレキャスターを使っており・・・彼らに憧れた多くのギタリストが、貼りメイプル指板がオプションとして登場した時に、オーダーしたのだと思います。

一方、メイプル・ワンピース指板のストラトキャスターは、そもそも製造期間が短いうえに、使用する有名ミュージシャンが、それほどいなかったため・・・貼りメイプル指板がオプションで登場した時も、わざわざオーダーする人が、あまりいなかったと思われます。
また、1950年代のワンピース・メイプル指板と比べて、ラージヘッドで見た目が異なるのも、オーダーする人が少なかった理由かもしれません。

そんな訳で、そもそも貼りメイプル指板のストラトキャスターの製造本数が少ない上に、ジミヘンの影響で、後年になって求める人が増えたため、現在では流通する本数が少なく、高価になってしまったのでしょう。

という訳で・・・貼りメイプルのテレキャスターは、私でも所有する事ができました。
弾き心地は50年代のメイプル・ワンピースに近いですが・・・サウンド的には、50年代の様に太い感じではなく、当時のローズ指板に近い・・・ひょっとしたら、もっと細い感じかもしれません。

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フェンダー テレキャスター 1967年製 貼りメイプル指板、ビグスビー

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フェンダー テレキャスター 1968年製 貼りメイプル指板
ボディ・カラーはリフィニッシュです