SGデラックス

以前から、何度も書いていますが・・・最近はヴィンテージ・ギターの価格が高騰しています。
もっとも、近年のギターに使われている木材を考えると、ヴィンテージ・ギターには、それだけの価値があるのも確かなようです。

そんな訳で、時々安いヴィンテージ・ギターはないか?と、思いながら、ネット・オークションをチェックしているのですけど・・・先日、ちょっと面白そうなギターを見つけて、落札してしまいました。

それは、ギブソンのSGデラックスというギター・・・近年も、SGデラックスという名前は復活していますが、それとは別の、1971年から1972年の間だけ製造されたギターです。
この時期、SGシリーズは、コストダウン目的で見直しがはかられ、手間をはぶくためコントローラが半円形のプレートにまとめて搭載されるようになりました。
また、ピックガードもレスポール同様の三角形の物が使われているのも特徴です。
カッタウェイ部に面取りがされて無いのもチープな感じ・・・といった訳で、ビザール感にあふれた外観にしたのが、逆に不人気だったので、短命に終わってしまったのでしょう。

そんなわけで、それほど期待していなかったのですけど・・・届いたギターは、意外と素晴らしかったのです。
このSGデラックスは、ラージピックガードのSGスタンダードの後継機種という位置付けだった事もあり、ラージサイズのハムバッカーを2個搭載し、グローバー・ペグやビグスビーB5・トレモロユニットといった一流パーツを搭載しています。
もちろん、ボディ材やネック材は、現在では手に入りづらくなってしまったホンジュラスマホガニーです。

といったわけで、見た目と違って、音はまともでなかなか良いのですが・・・ネックのジョイント部が、当時のフライングV等でもみられるように、指板とボディ・トップに1cm位の段差があるので、ちょっと弾くのに違和感があります。

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ギブソンSGデラックス 1972年製