セミアコって何?

昨日は、珍しいバックが2ピースのオールドのES-335について書きました。
何故か、このタイプは、フレイム・メイプルが使われている事が多いのも特徴です。

この事を書こうと思ったのは、リットー・ミュージックの「ギブソンES‐335 プレイヤーズ・ブック」に載っていた、エリック・クラプトンのES-335が2ピース・バックだったからです。
ところで、このムック本はサブタイトルに「セミアコ大集合」って書いてあるのですけど・・・セミアコの定義って何だろうと疑問に思いました。

この本の本文の中には、セミアコにはセンターブロックがあると書かれている箇所もあるのですが・・・セミアコ(ホロウ構造のシン・ボディを含む)と書かれている箇所もあります。
で、掲載されているモデルも、ES-330やCRESTなどセンター・ブロックが無いホロウ構造の機種もあり、さらにES-150Dのようにディープ・ボディのホロウ構造の物まであります。

個人的には、センター・ブロックがある物がセミアコだと思っていたのですが・・・なんか、定義が曖昧になっているような気がします。
ちなみに、Wikipediaでも、シン・ボディがセミアコって書いてあり、カジノのようなセンター・ブロックの無いものはフルアコに分類されることもあると述べています。

シン・ボディならば、ByrdlandとかES-125TCなんかも掲載した方が良さそうなのですが・・・ダブル・カッタウェイで無いからだめなのでしょうか?
そういえば、シングル・カッタウェイのシン・ボディでセンター・ブロックがあるハワード・ロバーツ・フュージョンも掲載されていません。
それなら、バーニー・ケッセル・モデルはダブル・カッタウェイでES-150Dよりもボディ厚は薄いです。
ちなみに、ごく少数ですがByrdlandはダブルカッタウェイの物が作られていて、これなんかシン・ボディでダブル・カッタウェイです。

要するに、正面から見たボディ・シェイプがES-335と似た形状ならば、この本ではセミアコとして扱っているような印象を受けました。
まあ、センター・ブロックの有無は外観からは判らないし・・・詳しくない人にセミアコってこんな物ってイメージさせようとしているのかもしれませんが・・・なんか釈然としませんね。