アイバニーズPM120

先日、フェンダー・ジャパンのダキスト・スタンダードについて書きました。
ダキスト死後にライセンスを取得して制作されたものと違い、ダキスト本人の監修で、ギブソンとは違った、フルアコサウンドが魅力です。

ジャズで使用されるフルアコでは、ダキストの様な個人製作家を除けば、ギブソンの一人勝ちといった感じなのが実情です。
かつては、エピフォンのようなライバルがいたのですが・・・今は、ギルドやヘリテイジぐらい・・・グレッチは、ちょっとジャンルが違うし・・・
そんな中、意外と頑張っているのが、ジョージ・ベンソンのシグネイチャー・モデルGB10等を作っている、わが日本のアイバニーズです。

私が所有しているアイバニーズのフルアコは、PM120というパット・メセニーのシグネーチャー・モデルの一つです。
既に製造中止となっていて、現在はPM200等のシングル・カッタウェイのモデルとなっていますが・・・このPM120は変則的なダブル・カッタウェイなのが特徴です。

パット・メセニーのシグネーチャー・モデルとして、最初にPM100が登場した時、低音弦側が小さい変則的なダブルカッタウェイに驚きましたが・・・そのPM100をシン・ボディにして2ピックアップ搭載にしたのがPM120でした。

もちろん、パット・メセニーは好きなギタリストなのですが・・・彼のギターといえば、やはりES-175でしょ、と思っているし・・・それよりも、興味を持ったのが、この変則的なダブルカッタウェイなのです。
以前から、ハイポジションまで楽に弾けるフルアコが欲しいと思っていたのですが・・・
ダブルカッタウェイのES-150Dは巨大なネックブロックのためフロント・ピックアップ付近はほぼソリッド構造で、フロントピックアップを使ったジャージーなトーンを得る事ができませんでした。
同じくダブルカッタウェイのバーニー・ケッセル・モデルは、フロント・ピックアップ・キャビティ付近は空洞で、ジャージーなトーンがするのですが、20フレットまでしかありませんでした。

で、このPM120といえば、フロント・ピックアップを使ったジャージーなトーンを得る事ができるのですが・・・silent58という低出力なピックアップを使っているためパット・メセニーの音しかせず・・・一般的な、ジャズ・ギターとして使うには、今ひとつな感じがするのが残念です。

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アイバニーズ PM120 2000年製