アイバニーズ PM100

昨日は、パット・メセニーが愛用していた1960年製のギブソンES-175Nはレアな存在だったという事を書きました。
ES-175Nは1958年まで継続的に製造されていましたが、1959年は0本で、僅か1960年に5本だけ製造されたのを最後に製造中止になっています。

もっとも、現在はパット・メセニーの愛機といえば、アイバニーズとなっています。
いつしか、ライブで、試作品と思えるアイバニーズのフルアコを使用する姿を見かけるようになり、シグネーチャー・モデルの登場が噂されるようなったのですが・・・なかなか、販売される事はありませんでした。

そして・・・なんでも10年以上も、アイバニーズとの共同開発を行った結果、やっと1996年に市販されたのがPM100です。
変則的なダブルカッタウェイが特徴的で、ES-175より一回り大きいですが、逆に厚さは僅かに薄くなっています。
また、フィニッシュはナチュラルの他に、ブラック・フィニッシュがありました。
このPM100の登場は、ファンには衝撃的で・・・かなり売れたようですが・・・パット・メセニー本人は、一時期使用しただけで、またシングル・カッタウェイのプロトタイプに戻ってしまいました。

その後、2000年にPM120という、さらにボディ厚が薄いダブルカッタウェイの2ピックアップ・モデルが販売されましたが・・・これも、パット・メセニー本人には、ほとんど使用される事がありませんでした。
現在は、プロト・タイプに似たシングル・カッタウェイで1ピックアップのPM200や廉価版のPM35等が売られていますが・・・相変わらず、パット・メセニー本人はプロトタイプを愛用しているようです。

というわけで、目立つ変則ダブルカッタウェイのPM100やPM120なんかは、不人気となってしまい・・・現在、中古市場で安く出回っていますが・・・パット・メセニーサウンドがするし、作りは良いので・・・ファンの方は、一度試してみたら良いと思います。

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アイバニーズ PM100 1996年製

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PM100に付いていた、サイン入りの証明書

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アイバニーズ PM120 2000年製