パット・メセニーのES-175N

昨日は、ファイヤーバードのピックアップについて書きました。
おそらく余った在庫だと思われますが・・・ノンリバースモデルにリバースモデル用のピックアップが搭載された物があったり、1970年代の再生産のリバースモデルにノンリバースモデル用のピックアップが搭載された物がありました。

ところで、レアなギターといえば・・・先日、ギブソンのシッピングリストを見て気が付いたのですが・・パット・メセニーが愛用していた1960年製のギブソンES-175Nってレアモデルだったのですね。
ご存知だと思いますが・・・ES-175Nという型番は、シングルピックアップのナチュラル・フィニッシュになります。
ちなみに、通常フィニッシュのサンバーストだと、末尾にNが付いておらず、ダブルピックアップの場合はDの文字が末尾に付きます。

もっとも、パット・メセニーは一時期リア・ピックアップを増設して2ピックアップにしていたのですが、現在は外して埋めてあります。
また、彼のES-175Nのヘッドにはバインディングが施してあるのも特殊です。
おそらく、後年になってバインディングを付けたのだと思いますが・・・ひょっとしたら、あれが1960年製のES-175Nの仕様なのかもしれません。

何故なら、シッピングリストによると、ES-175Nは1958年まで継続して出荷されましたが・・・1959年は出荷本数が0本で、1960年に僅か5本出荷されたのを最後に、製造中止になっています。
そのため、実は、既に1958年に製造中止になっており・・・1960年の5本はショップ等のカスタムオーダーの可能性もあるので、特別な仕様であっても不思議ではないのです。
まさに、パット・メセニーを象徴するような特別な存在のギターだったのですね。

なにはともあれ、ES-175Nの1957年製の出荷本数は92本、1958年の出荷本数は66本、そして上記の様に1960年に5本・・・1957年製にはP-90搭載の物もあるので、ハムバッカー(PAF)を搭載したES-175N自体が多くても150本ぐらいしか存在しないのです。

サウンド的には、サンバーストのES-175と変わりないのですが・・・憧れのパット・メセニーと同じようなES-175Nを手にいれるのも、結構、大変ですね。

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ギブソン ES-175N 1958年製