エピフォン・カジノ

先日、ギブソンが他のブランドで制作したフルアコについて書きました。
本家ギブソンフルアコは高価なのですが・・・これらは、ほぼ同じサウンドがするのに、安く買えるのが魅力です。

ふと思い出したのですが・・・エピフォンのカジノもフルアコでした。
もっとも、こちらはビートルズの使用により、ギブソンの同型機のES-330よりも高価で取引されています。
はっきり言ってこの二つ、使い勝手やサウンドに違いはありません。
見た目でカジノを選ぶんだったら、安いリイッシューでも良さそうですが・・・やはり、憧れのミュージシャンと同じものが欲しいという人が多いのでしょう。

カジノやES-330は、シングル・カッタウェイのシンラインモデルに比べると、そんなにジャズ向きのサウンドではありません。
ES-335のようなセミアコが、ソリッド・ボディとの中間を狙ったというのは判るのですが・・・なんとなく中途半端、一応、ダブル・カッタウェイですけど、ネック・ジョイント部の強度の関係から、ジョイント位置が16フレットで、そんなにハイポジションの演奏性が優れているとも言えません。

たまたま、ビートルズのような音楽が生まれたから良かったですけど・・・本来は、どんなジャンルをターゲットにしていたのか?気になります。
独特なウォームなサウンドで、そんなに悪くないのですけど・・・・開発当時の音楽のジャズ、ブルース、カントリー・・・どれに使っても、今ひとつな気がします。

ひょっとしたら、ES-355、ES-345、ES-335とシリーズ化するにあたって、弟分として安い価格を実現するために、センターブロックを廃止しただけなのかもしれません。
その結果生まれたサウンドが独自で、運よく、60年代ロック・ミュージシャンに好まれたのでしょうか?

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エピフォン カジノ 1966年製

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ギブソン ES-330 1965年製

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エピフォン・ジャパン 1964カジノ 1996年製