グレッチ

昨日は、エピフォンのカジノについて書きました。
ビートルズの使用で有名になりましたが・・・なんとなく中途半端で、どんなジャンルをターゲットにして作られたのか?よく判りません。

ビートルズの使用したフルアコといえば、グレッチのギターもありますが・・・こちらは、カントリー&ウェスタンをターゲットにしているのが明らかですね。
ボディに焼き印を押したり、革を巻いたりしたモデルもありました。

もっとも、エレクトロマチックのような初期のフルアコは、ギブソンに対抗して、ジャズをターゲットにしていました。
ジャズの分野では、ギブソンにかなわないと思ったのでしょうか?50年代になると、一気にカントリー&ウエスタン仕様にモデル・チェンジします。
独自のブレイシングやフィルター・トロン・ピックアップの導入で、サウンド的にも、ギブソンと一線を画すようになりました。

そして、50年代後半になると、ロカビリーのミュージシャンにも愛用されるようになります。
おそらく、ビートルズがグレッチを使うようになったのも、これらロカビリーのミュージシャンの影響があったのではないでしょうか?

ヴィンテージ・ギターが高騰する中、グレッチも一時期より高くなってなっていますが・・・独自のサウンドで、使えるジャンルが限られるため、ギブソンほどは高くなっていません。
特に、マイナーな機種の中には、お手頃な価格で入手できるものもあります。
あと、バインディングの崩壊とか、ネック起きのように、状態が悪い物が多いので注意が必要ですね。

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グレッチ ホワイト・ファルコン 1965年製
フローティング・ブリッジになる直前の物

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グレッチ 6120 ダブルカッタウェイ 1963年製
未だ、ナッシュビルという名前になっていない時期の物

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グレッチ ストリーム・ライナー 1969年製
マイナーな機種なので、10万円以下で入手できました