グレッチ

昨日は、ギブソンの新社長が決まった事を書きました。
単に、往年の名機に似せたり、新機能を搭載するのではなく、素晴らしい楽器を作るという職人魂に立ち戻ってくれることを期待しています。

私は、ヴィンテージ・ギターのファンなのですが・・・やはり、エレキでもアコギでもギブソンが一番だと思っています。
ちなみに、私の中では、エレキの2番目はフェンダー、アコギの2番目はマーチン・・・はっきり言うと、この3社は断トツだと考えています。

もちろん、この3社は世間の評価も高いのですが・・・私の性格としては、世間の評価を鵜呑みにしてはいません。
多くの人が良いというには、それなりに根拠があるとは考えますが・・・その根拠が自分に合っているとは限りません。
自分で使ってみて、初めて良いと判断するので・・・多くの人が良いと言っても、自分には良くない物もあるし・・・ほとんど他人が褒めないのに、自分は素晴らしいと思うものもあります。
だから、私が素晴らしいと思う楽器でも、他の人にとって良いとは限りません・・・参考程度にしてください。

そういえば、先日、ジョン・レノンナチュラル・フィニッシュのエピフォン・カジノやジョージ・ハリソンのルーシーと呼ばれる赤いレスポールについて書きました。
考えてみると、ビートルズもグレッチやリッケンバッカーのイメージが強いですが・・・後年になると、ギブソン製(エピフォン含む)、フェンダー製、マーチン製なんかに使用する楽器が移行しますね。

おそらく、彼らもこれら3社の楽器の良さに気づいたのでしょう・・・というか、前から判っていたが、お金の問題でグレッチやリッケンバッカーを使っていたのかもしれません。
なにせ、当時のイギリスでは、アメリカ製の楽器を入手するのは大変で・・・特にギブソンフェンダー、マーチンなどは人気があり入手するのが困難だったそうです。

もっとも、グレッチやリッケンバッカーにも独自の音があり、これらで演奏された初期の名曲を再現するには、グレッチやリッケンバッカーを使わなければなりません。
当然ながら、楽器としての質も、ギブソンフェンダー、マーチンに比べると劣るけど、悪いというわけではありません。

余談ですが・・・グレッチも最近、日本製のリイシューなんがありますが・・・やはり、ヴィンテージに比べるとコピー・モデルの域を出ていません。
しかし、ヴィンテージのグレッチは、バインディング等のセルロイドが崩壊したり、ネック起きがあったり、状態が悪い物が非常に多いので・・・実用品として使うには、リイシューの方が良いと思います。

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グレッチ テネシアン 1963年製

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グレッチ カントリー・アンド・ジェントルマン 1967年製