報道によれば、経営破綻したギブソンの新社長が発表されたそうです。
このまま、アジアのメーカーにブランドを取得されてしまうのではないか?と、危惧していましたが・・・一先ず、ホッとしました。
なんでも、「11月1日付で投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の傘下に入り、経営陣を刷新する」という事で、とりあえず一安心です。
という訳で、最近のギブソンは、安易にかつてのモデルに似せた物を作ったり、新機能を搭載したりしていましたが・・・本来は、楽器として素晴らしい物を作ろうという職人魂が、名機を生み出したり、新しい技術に取り組んだりしていたのであるという事を思い出してくれるように、願っています。
もっとも、かつてのような品質の楽器を作るようになったら・・・ヴィンテージ・ギター・コレクターの私としては、価値が減ってしまうので、困るのですけど・・・まあ、ヴィンテージ・ギターほどの良質の木材を使うのは難しいと思うので、それほど心配しなくても良いかな?
ちなみに、ギブソンは1960年代以降、徐々に大量生産で品質を下げていきますが・・・1974年にノーリンがギブソンを買収した以降、特に1975年にオープンしたナッシュビル工場で製造された物には、かつての職人技が見れなくなったような気がします。
カラマズー工場には、まだ昔からの職人が多く残っていて・・・特に、カラマズー工場の閉鎖間際に作られたリイシュー・モデルは、おそらく、職人に自由に作らせていたみたいで個性があり、最期という思いを込めて職人が作った感じがして・・・個人的に好きな楽器です。
という事で、カラマズー工場の末期に作られたリイシュー・モデルを紹介します。