リッケンバッカー

先日は、グレッチのフルアコについて書きました。
当初はギブソンに対抗してジャズ向けの製品を作っていましたが、カントリーやロカビリー向けにターゲットを変更して成功しました。

もちろん、グレッチのフルアコをポピュラーな物にしたのは、ビートルズが使用したからです。
ビートルズと言えば、これも先日書いたエピフォンのカジノもフルアコでしたね。

ところで、衆議院選挙のニュースで、立憲民主党の名前を聞いていたら・・・ついリッケンバッカーを連想してしまいました。
そういえば、あんまりイメージが無いですけど・・・やはり、ビートルズが使ったリッケンバッカーフルアコでしたね。

もっとも、裏から分厚い板をくり抜いて蓋をするという、テレキャスター・シンラインの様な構造をしています。
それも、1980年代の中ごろまでは、Xブレイシングのような構造でしたが・・その後は、センター・ブロックのようなくり抜きになっているので、フルアコというよりはセミアコと言っても良いかもしれません。

実は、初期のリッケンバッカーはスティールギターをメインで作っていたため、ジャズをターゲットにしたフルアコはハーモニーやケイのボディに、ホースシュー・ピックアップを付けて売っていました。

その後、テレキャスターレスポール等がヒット商品になった事から、1954年に斬新なデザインのコンボ・シリーズを開発し、エレクトリック市場に参入しました。
つまり、コンボ・シリーズを元に作られたフルアコは、最初からロックンロールのような新しい音楽をターゲットにしていたのです。

そんな訳で、リッケンバッカーは、あまりフルアコというイメージがしないのかもしれません。


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リッケンバッカー 360 1968年製
トースター・ピックアップ、21フレット指板

イメージ 2
リッケンバッカー 360 2000年製
ハイゲイン・ピックアップ、24フレット指板が特徴ですが・・・ボディ内部構造もロック向きになっています