12弦ギター

昨日は、ザ・バーズのベスト盤について書きました。
ザ・バースといえば、ロジャー・マッギンが弾くリッケンバッカーの12弦が特徴的でした。

ロジャー・マッギンによると、当時はエレキの12弦が無かったそうで・・・ビートルズジョージ・ハリソンが弾く、プロトタイプのリッケンバッカーの12弦を見て、直ぐに同じものを注文したそうです。

それまでは、アコギの12弦にピックアップを付けて演奏していたそうですが・・・アコギの12弦は、昔のブルースマンも弾いていたので、かなり古くから存在したようです。
おそらく、マンドリンが流行した頃、マンドリンバンジョーとかマンドリンウクレレなどが作られた中にマンドリン・ギターも作られたので、それが発祥じゃないか?と思っています。

高校生の時に、友達の兄貴が12弦のアコギを持っていて、それを聴いたときには、その独特な響きに驚いた記憶があります。
そういえば、学生時代にたむろしていた池袋のヤマハにES-335の12弦が売っていて・・・当時はフュージョン・ブームだったので、憧れの目でショーウィンドウを見ていた事もありました。
その時は、6本だけ弦を張れば、普通の6弦と変わらないから、両方で使えると思っていました。

確かに、6弦でも弾けるのですけど・・・ヘッドが重かったり、ネックが太かったりするので、本来の6弦を買った方が使い勝手が良いですね。
リッケンバッカーの特徴である90度ずらしたペグ配置は、ヘッドはコンパクトなのですけど、ペグの数が多いのでやはりヘッドが重たいですし・・・弦を張るのがちょっと面倒です。

ちなみに、12弦ギターの場合、人気があるメーカーが6弦と違っていて、エレキではリッケンバッカーの12弦の評価が高く、アコギではギルドの12弦の評価が高いです。
やはり、高いテンションへの対応とかサウンドの味付けなど、微妙に構造を6弦と変えてあるようで、そこいらへんにメーカー毎の差が表れているみたいです。

イメージ 1
エピフォン リヴィエラ 12弦 1967年製
ほぼ6弦のリビエラと同じ構造のため、ネックが細く弦を押さえづらいです。

イメージ 3
ギルド F-112 1980年製
ボディがコンパクトなので、ヘッドが重いです。

イメージ 2
マーチン D12-20 1969年製
12フレット・ジョイントなのでヘッドの重さは気にならないのですがハイポジションは弾きづらいです。