ギブソン製フルアコ

ここのところ、フェンダー、アイバニーズ、ギルドといったフルアコを紹介してきました。
ギブソンとは一味違った魅力がありますが・・・やはり、ジャズの分野では、ギブソンフルアコが一歩抜きんでているような気がします。

しかし、ギブソンフルアコは高価だし・・・ヴィンテージ・ギターの値上がりが激しい昨今では・・・ヴィンテージの素晴らしいギブソンフルアコを入手する事は困難になってしまいました。

以前も書いた事があるのですが・・・ギブソンが他のブランドでOEM製作したフルアコだと、意外と安く入手する事ができます。
もっとも、60年代のエピフォンなんかは、ギブソン製だという事が有名になって、そんなには安くありません。

しかし、未だギブソン製だという事が、あまり知れ渡っていないブランドもあります。
例えば、リゾネーター・ギターで有名なナショナルなんかは、ラインナップを充実させるために、ギブソン製のボディに自社製のネックやピックアップを組み込んだフルアコを売っていました。
フルアコの場合、ボディの作りが音色に大きな影響を及ぼすので、ギブソンと比べてもそんなに遜色が無いサウンドがします。

また、戦前のギブソンは、かなり多くのブランドでOEM製品を売っていたので、レコーディング・キングなんかにも、ギブソン製のフルアコがあり・・・こちらも、当時のギブソンとほぼ同じサウンドがします。
まだまだ、知られていないので、小まめに探せば、安く売られているのを見つける事ができると思います。

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ナショナル Bel-Aire 1955年製
ギブソンのES-175のボディを使っています。
一見ハムバッカーに見えますが、P-90に似たサウンドのシングルコイルです。

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ギブソン ES-175D 1962年製
PAF搭載で、価格は、上記Bel-Aireの10倍位しました。

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エピフォン ハワード・ロバーツ 1966年製
ボディ形状はES-175と同じですが、オーバルサウンドホールでスプルース・トップ
このモデルは、そこそこ高価で取引されているようです

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レコーディング・キング ModelD Spanish 1938年製
チャーリー・クリスチャンに似たバー・ポールピースのピックアップを搭載しています