ストリーム・ライナー

少し前に、ギブソンとグレッチのステレオ出力の違いについて、書きました。
ES-345TDSVなどはフロントPUとリアPUを別のアンプに出力するのですが、ホワイトファルコンなどは、1~3弦と4~6弦を別のアンプに出力できます。

どうもギブソンに慣れていると、グレッチのギターを弾くと、異質に感じる事が多いですね。
ペイントのfホールなんかは、未だ理解できるのですが・・・ミュートとか、スタンバイ・スイッチなんて、必要性を感じません。

それに、ボディのバックに大きな穴が開いていて、パッドで塞いでいるなんていうのも、どうみても音響的な観点からマイナスだと思うのですが・・・
fホールが開いていないギターの配線用だと言われていますが・・・fホールが開いているホワイトファルコンなんかもバックに穴が開いていてパッドで塞いであります。
単に、fホールを使って配線するのが面倒だったのでしょうか?

そんな事を思っていたとき、グレッチのダブル・カッタウェイのストリーム・ライナーというギターを見つけました。

そもそも、ブライアン・セッツァーの愛機でも有名な6120を、チェットアトキンスのシグネーチャー・モデルとして作るときに元にしたのが、シングルカッタウェイのストリーム・ライナーなのです。
やがて、6120がダブル・カッタウェイとなり、ナッシュビルと呼ばれるようになった後・・・今度は、このナッシュビルを元にして、作られたのがダブル・カッタウェイのストリーム・ライナーなのです。

ナッシュビルと違い、しっかりfホールが開いていて、バックには穴が開いていません。
あと、ミュートも付いてなく、普通のトラピーズ・テールピースになっています。

どうやら、チェリー・レッドのフィニッシュという事からも、ES-335の影響があったように思います。
弾いてみると、フルアコ構造なので、サウンド的にはジャズ向きな印象を受けました。

もっとも、グレッチらしくないし・・・これならギブソンのギターを買った方が良さそうな気もします。
そのせいか、あまり売れなかったようで・・・ほとんど見かける事がありません。

イメージ 1
グレッチ ストリーム・ライナー 1968年製

イメージ 2
グレッチ 6120DC ナッシュビル 1964年製
まだ、ヘッドにプレートが無く ピックガードにもナッシュビルの文字がありません。