地域医療構想

ニュースによると、医療介護総合確保推進法により各自治体がまとめた地域医療構想の結果、2025年には入院ベッドを15万床削減する計画だそうです。
これは、医療費を減らすため入院患者を在宅医療に移す事を目的としたもので、政府の試算では16万~20万床を削減できる事になっていました。

1月に母が脳梗塞で入院したのですが・・・1か月を過ぎた頃から、早く退院するように言われたのを思い出しました。
結局、入院2か月で、老人保健施設に移ったのですが・・・今でも、そんな感じなので、これからどうなってしまうのでしょうか?

ちなみに、2025年は団塊の世代が全て後期高齢者(75歳以上)になるので、入院ベッド数もピークを迎えると推測されています。

この2025年と言う年で思い出したのが、先日NHKの番組で、認知症の患者が9人に1人、65歳以上では3人に1人になると言っていた事です。
もちろん、認知症イコール入院治療という訳ではありませんが・・・ただでさえ認知症の増加で在宅介護が増えるのに・・・他の病気も含めて、今まで入院していた患者も在宅医療になる事になります。
自治体が計画を策定した中には、こんな予測は反映されているのだと思いますが・・・それだけ、在宅介護をする人も増加するのだと思うと、愕然とします。

ニュースでは、入院に代わる受け皿づくりが急務となると言っていましたが・・・このままでは、介護離職が増加するのが目に見えています。
どうも一億総活躍社会なんて言っていますが・・・逆方向な感じがします。

そういえば、両親が共働きのため、祖父母の介護をする高校生や中学生が増えているとも言います。
このまま行くと、介護のために進学を諦めたりするなど、学生の勉学にも影響が出てきくるだろうし・・・日本の未来は、暗いですね。

この間も書きましたが、将来に希望が持てなければ、国民は消費にお金を使わず貯蓄し、経済が冷え込みます。
目先の経済対策でなく、もっと長い視点で経済問題に取り組む必要があると思っているのですが・・・