ツィード・チャンプ

昨日は、昔に比べると、技術の進化のスピードが遅くなっているような気がする、という事を書きました。
例えば、空を飛ぶ事では、ライト兄弟が飛んだ1903年からアポロ11号が月に行った1969年までは凄く進化したように思えます。

リニアの建設でゼネコンの談合が話題になっていますけど・・・終戦後から新幹線が開業した1964年までの進化に比べると・・・リニアが実現するまでには、結構、時間がかかっているような気がします。

さて・・・今日は、午前中に、正月用の買い物に行って・・・午後は、伸び放題になっていた庭木の枝を切ったのですが・・・久しぶりだったので、疲れてしまい、後は明日やろうなんて早々に切り上げてしまいました。

で、後は部屋でギターを弾いたのですが・・・ちょと良い音を出したい気分だったので、1961年製のストラトキャスターを1957年製のチャンプに繋いでみました。
このチャンプ、結構、気分屋なので、扱いが難しいのですが、今日は凄く良い音で満足です。

先日、ケンドリック118というアンプについて書きましたけど・・・あのアンプはツィード・チャンプの再現で、苦労せずに素晴らしい音が出るのですけど・・・やはり、調子のよい時のヴィンテージ・チャンプには少し負けますね。

どうやら、楽器の世界でも、1970年ごろ以降、進化が鈍っているような気がします。
エレキギターといえども、木材でできているので、木の材質の影響を受けて、昔の物の方が音が良いというのは判るのですが・・・ギター・アンプでも、最新技術を駆使してさえ、ヴィンテージの音のレベルに達するのが大変だというのは、不思議な感じがしますね。

そういえば、最近、若者の間でレコードの人気が高まっているとか・・・CDの人気が下がっているのとは対照的ですね。
やはり、扱いやすさではCDに負けますが、音ではレコードの方が良いからだと思います。

ギター・アンプとも共通するのですが・・・今の技術は、古いモノに比べると、扱いやすさとか生産性なんかのウェイトが大きくなっていて、本来の目的の音質のウェイトが下がってしまったような気がします。
ここいらへんは、昔の人に比べると、開発者のかける意気込みの違いなのでしょうか?

イメージ 1
フェンダー チャンプ 1957年製

イメージ 2
ケンドリック 118