ラージ・ヘッドのストラト

昨日は、近年の豪雨(温暖化型豪雨)による災害は、自治体の避難勧告などに頼らず、自分自身の判断で避難する事が大切だという話を書きました。
今朝の通勤時も、家を出る時は降っていなかったのに、急に土砂降りの雨・・・最近は、天候が急に変わるので怖いですね。

ところで、今日はギターの話題です。
先日、スミス・ストラトキャスターについて書きましたが・・・無印のストラトキャスターとしては最後のモデルで、スモール・ヘッドで4点止めが復活したタイプで・・・結構、当たりのギターが多いです。

もっとも、ラージ・ヘッドや3点止めが、ギターの品質に対して、あまり良くないのか?というイメージを持つ人が多いですが、そんな事はないと思います。
確かに、スモール・ヘッドで4点止めのヴィンテージ・ギターは素晴らしいのですが・・・それは、良い木材を使い、丁重に製造していたからだと思います。

一方、ラージ・ヘッドで3点止めというと、1972年以降のモデルになりますが・・・この時期、大量生産のため、品質にばらつきがあり・・・今一つのギターが多いのは事実ですが、当たりのギターもあります。
確かに、3点止めだと、ボディとネックの接合が弱い気がしますが・・・しっかり止めてあれば、4点止めとそんなに違いは無いように思います。

また、ギターって、製造された当時に流行っていた音楽の音がすると言われますが・・・この当時は、ハードロックやヘヴィ・メタルの影響で、大音量で歪ませた音に対応するように造られています。
つまり、重いアッシュのボディを使い、ピックアップもクッキリした音がするようになり、歪ませても、音の輪郭が崩れないようになっています。

ちなみに、ラージヘッドになった1966年頃のモデルは、それ以前に比べるとファットさが薄れ、高音から低音までしっかり出るので、スライド・ギタリストの愛用者が多いです。
また、1960年代末頃のモデルは、マーシャル等にも対応できるようになり、ジミヘンの様なサウンドが出るようになってきます。
もちろん、ブルース・ロックのような曲を演るのなら、スモール・ヘッドのヴィンテージが良いと思いますが・・・自分の演りたい音楽で、ラージヘッドのモデルを選ぶというも有りだと思います。

ところで、現在は、流行っている音楽が拡散してしまった事もあり、今の時代に造られたギターは、どんな音をするのか?はっきりしませんね。
逆に言えば、個性が感じられない気がします。
リイシューも、オリジナルに似せた感はありますが、今ひとつ及ばず・・・中途半端な印象がします。

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フェンダー アニヴァーサリー・ストラトキャスター 1980年製

イングヴェイの影響で、国内の楽器屋向けに造られたモデルと言われています。