昨日は、1970年代のフェンダーギターについて書きました。
固く重い木材を使ったソリッドな音で、歪ませた大音量のサウンドでも音の輪郭がはっきりするように対応しています。
しかし、1970年代後半になるとヴィンテージの評価が高まったため、1979年製のアニバーサリー・ストラトキャスターでは、4点止めネックが復活しました。
さらに、翌1980年には、形状が若干違いますが・・・スモールヘッドを採用したザ・ストラトが登場します。
もっとも、サウンド的には、1970年代のソリッドな流れを受けいます・・・というか、ゴツくて重いブリッジでの採用で、さらに傾向が強まっています。
しかし、1982年には、ヴィンテージ・シリーズが登場し、見た目だけでなく、サウンド的にもオールドに回帰するようになります。
しかし、それも長続きしなく・・・結局、アメリカン・スタンダード・シリーズとヴィンテージ・シリーズの2系統になっていきました。
どうも、1980年代前半は、フェンダー社も試行錯誤していたようで・・・様々な機種を登場させては、すぐに廃止していますが・・・これも、音楽のジャンルが多彩になった影響なのかもしれません。