1988年製のラージヘッド・ストラト

ここのところ、フェンダーストラトキャスターについて書いています。

前回は、所有しているフェンダー・ジャパンのストラトを紹介しました。

そのとき、オールドと比べると、フェンダー・ジャパンも最近のフェンダーUSAも、同じロゴが付いたコピー物といった感じがすると書きました。

フェンダーUSAの1980年代前半までの物は、オールドから進化(退化?)してきたオリジナリティが感じられのですけど・・・

 

今日は、1980年代後半のものになりますが、位置づけが良く判らないストラトキャスターを紹介します。

なんでも、イングヴェイ人気で日本向けに少量作られたラージヘッドらしいのですが、詳細は不明です。

日本の楽器店によるオーダー品だったのかもしれません。

 

といっても、1970年代のラージヘッドのリイシューではなく・・・実態は、1979年のアニヴァーサリー・ストラトキャスターのレフトオーバーのネックをヴィンテージ・ストラトキャスターのボディに付けただけと言っても、ほぼ間違いないと思います。

誰かが、改造しただけじゃないか?と思うでしょうが・・・同じ仕様の物を何本か見かけたことがあります。たぶん10本以上は日本にあると思います。

 

重要なポイントは、ネックプレート・・・当時のFマーク入りネックプレートなのですが、Eから始まるシリアルが刻印されています。

当時、フェンダーUSAの通常ラインのストラトもEから始まるシリアルでしたが、ヘッドに書かれています(フェンダー・ジャパンにもEから始まるシリアルがありますが、ネックの付け根に書かれています)。

 

フェンダーストラトキャスター 1988年製

ブリッジ等のハードウェアはヴィンテージ・ストラトキャスターと同じ物を搭載しています。

 

フェンダー ストラトキャスター 1988年製 バック

ボディのコンター加工なども、ヴィンテージ・ストラトキャスターと同じようです。

 

フェンダー ストラトキャスター 1988年製 ヘッド

ヘッドにはシリアルが描かれていません。

しっかり ロゴの下にMADE IN USAが書かれています。

 

フェンダー ストラトキャスター 1988年製 ヘッド裏

ヘッド裏にも、何も書かれていません。

アニヴァーサリー・ストラトキャスターと同じペグが搭載されています。

 

フェンダー ストラトキャスター 1988年製 ネックプレート

1970年代初めまでと同様のシリアルが刻印された4ボルトのネックプレートですが、Eから始まるシリアルです。