ここのところ、フェンダー・ストラトキャスターについて書いています。
前回は、所有しているフェンダー・ジャパンのストラトを紹介しました。
そのとき、オールドと比べると、フェンダー・ジャパンも最近のフェンダーUSAも、同じロゴが付いたコピー物といった感じがすると書きました。
フェンダーUSAの1980年代前半までの物は、オールドから進化(退化?)してきたオリジナリティが感じられのですけど・・・
今日は、1980年代後半のものになりますが、位置づけが良く判らないストラトキャスターを紹介します。
なんでも、イングヴェイ人気で日本向けに少量作られたラージヘッドらしいのですが、詳細は不明です。
日本の楽器店によるオーダー品だったのかもしれません。
といっても、1970年代のラージヘッドのリイシューではなく・・・実態は、1979年のアニヴァーサリー・ストラトキャスターのレフトオーバーのネックをヴィンテージ・ストラトキャスターのボディに付けただけと言っても、ほぼ間違いないと思います。
誰かが、改造しただけじゃないか?と思うでしょうが・・・同じ仕様の物を何本か見かけたことがあります。たぶん10本以上は日本にあると思います。
重要なポイントは、ネックプレート・・・当時のFマーク入りネックプレートなのですが、Eから始まるシリアルが刻印されています。
当時、フェンダーUSAの通常ラインのストラトもEから始まるシリアルでしたが、ヘッドに書かれています(フェンダー・ジャパンにもEから始まるシリアルがありますが、ネックの付け根に書かれています)。
ブリッジ等のハードウェアはヴィンテージ・ストラトキャスターと同じ物を搭載しています。
ボディのコンター加工なども、ヴィンテージ・ストラトキャスターと同じようです。
ヘッドにはシリアルが描かれていません。
しっかり ロゴの下にMADE IN USAが書かれています。
ヘッド裏にも、何も書かれていません。
アニヴァーサリー・ストラトキャスターと同じペグが搭載されています。
1970年代初めまでと同様のシリアルが刻印された4ボルトのネックプレートですが、Eから始まるシリアルです。