ブレードランナー2049

今日は祝日でしたが・・・生憎、午前中は雨でした。
そこで、たまには映画でもと思い・・・「ブレードランナー2049」を観てきました。

混まないうちにと思って、一回目の上映に行ったら、結構、空いていました。
ソニーが巨額の制作費をかけて制作したのに、全米では興行収入がさっぱりだった、という話だったのですが・・・日本でも、それほど人気が無いみたいですね。

そういえば、前作も公開時に観ましたけど、こんな感じでした。
実は、前作は、フィリップ・K・ディックが好きだったので、観に行ったのですけど・・・結構、原作と違っていてガッカリした記憶があります。
今回の作品も、前作を意識して作っているのですが・・・さらに、奇妙な不条理の世界というフィリップ・K・ディック色が薄れてしまったような気がして、ちょっと残念でした。

ちなみに、前作は、今まで描かれた事の無いようなリアルな未来像を描いていて、カルト的な人気を集めたのですが・・・今回も、ロサンゼルスの光景なんかは、それを受け継いでいて良く描かれていました。
反面、農場とかラスベガスの光景なんかは、他のSF映画の焼き直しみたいだったのが、残念な感じがしました。

それから、おそらく、脚本が今一つなところが、人気がない理由だと思います。
話が複雑だし、説明っぽいシーンが多いような気が・・・これも、前作からの影響でしょうか?
そのくせ、デッカードハリソン・フォード)が直ぐに見つかってしまい、違和感を感じました。

木馬の放射能から、居場所を推測するのですが・・・そもそも、あの木馬は何時つくられたのでしょうか?
子供が産まれ時に作ったのなら、放射能を帯びていないはず。
デッカードが母子と別れて、放射能が高い居場所に移ってから作ったのなら・・・どのように子供に木馬を渡したのか?
その謎が、なにがしか物語の展開に意味があると思っていたのですが・・・結局、なにもなく映画は終わってしまい、肩透かしをくらいました。

ストーリーは、そんな感じで今ひとつに思えましたが・・・映像美という意味では、かなり良かったです。
前作を知らない人でも、その点は楽しめるのではないでしょうか?
あと、もしデビッド・ボウイが出演していたなら、どうなったのか?なんて思ってしまいました。

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ブレードランナー 2049」 パンフレット

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前作「ブレードランナー」のパンフレット