正倉院展

先週の連休は、芸術の秋という事で、上野で開催されている「ゴッホ」展、「北斎ジャポニズム」展、「皇室の彩」展を見にいきました。
また、展覧会でも見に行こうと思って調べたのですが・・・東京で開催されているものは、今ひとつ面白そうなものがありません。

そんな時、思い出したのが、先週のNHK日曜美術館で取り上げていた「正倉院展」です。
しかし、開催されているのは、奈良国立博物館・・・・わざわざ新幹線を使って見に行くだけの価値があるのか?
そういえば、奈良では、やはり以前にNHK日曜美術館で特集していた、興福寺の阿修羅像などの特別展示があったような・・・調べてみると、「阿修羅 天平乾漆群像展」というのが、未だ開催していました。

そんなわけで、奈良まで行き、この二つのを見て・・・あわよくば、帰りに京都国立博物館で開催されている「国宝」展も見てこよう・・・なんて、思いついてしまいました。

で、思い立ったら吉日・・・新幹線で京都まで行き、近鉄に乗り変えて近鉄奈良駅へ・・・駅の改札を出たら「正倉院展」のチケットを売っていたので、早速、購入して奈良国立博物館へ・・・そこで目にしたのが、長蛇の列・・・案の定という感じですが、その時点で、帰りに京都で「国宝」展を見る事は諦めました。

一体、何時間並ぶのだろう?と、思ったのですが・・・意外に、早く行列は進み1時間位で入場できました。
しかし、どんどん入場させるため、会場内は大混雑・・・人気の展示品は遠くから眺めるだけでした。

会場に入って、いきなり目に飛び込んできたのが、日曜美術館で再現していた展覧会の目玉、羊の絵が描かれた屏風「羊木臈纈屏風」です。
結構、色が褪せた感じですが・・・天平時代のろうけつ染めが、この状態で残っている事自体が驚きです。

あと、エメラルド色の盃「緑瑠璃十二曲長坏」は、思っていたより小さかったです。
小さいと言えば、色々な宝石で作られた数珠「琥碧誦数」も、真珠などが、思っていたより小粒でした。
それから、伎楽で使われたお面ですが・・・「迦楼羅」など、変形しているのか、とても裏から顔が入らないような気がしました。

展示品の多くは、東大寺大仏開眼の時に使われたものが多かったような感じで・・・その時代の技術の高さに驚かされたのですが・・・日本人らしく緻密な細工が多いため・・・混雑していて、近くで見れなかったのが残念でした。

その後、興福寺の「阿修羅 天平乾漆群像展」を見に行ったのですが、それについては明日書きます。

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正倉院展」 チラシ、チケット、作品リスト

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正倉院展」の会場案内と奈良国立博物館のパンフレット