十一面観音像

国立博物館で開催されていた「運慶展」や奈良興福寺の「阿修羅 天平乾漆群像展」、さらに京都国立博物館で開催されていた「国宝展」なんかの影響で、仏像に興味を持つようになりました。
我が家には、10~20cm位の小さい仏像がいくつかと、先日、ネットオークションで落札した、ちょっと大きめな仁王像が一体あります。

もちろん、展覧会に展示してあるような等身大以上の像ほどではありませんが・・・この仁王像を見ていると、大きい像の方が、存在感があって良い感じがします。
で、他にも、大きな像が欲しいなぁ・・・と、ひそかに思っていました。

もっとも、スペースの問題もあるので、大きい像をそんなに並べる事はできません。
それに、小さい像にも、緻密な細工など、別の魅力がある場合もあります。

ネット・オークションをみていると、小さな像で緻密な細工の物も高価なのですが・・・大きな像は、かなり高価です。
やはり、小さな像は需要があるのでしょう、出品してある数が多いのですが・・・大きい像は、出品数が少ないのも、問題です。

仁王像は、たまたま廃寺になった物が、かなりボロボロの状態だったので安く落札できたのですが・・・こんな掘り出し物は、なかなかありません。

そんな時、大きさ1メートルちょっとの十一面観音像が安く出品されているのを見つけて、思わず落札してしまいました。
なんでも、物置にずっと置いてあったとか・・・仁王像と違って、バブル期に庶民向けに作られた物のようで・・・そんなに古いものでもないみたいです。

家に届いたものをみたら、やはり、大量生産されたものみたいで、ちょっとガッカリ。
古い像とか、仏師が作ったもののように趣が感じられません。

で、リビングの片隅に飾っておいたのですが・・・・これだけの大きさだと存在感があり、なんとなく良い感じがするようになってきました。
なんか、美術品としては今ひとつな感じですけど・・・仏像の形をしていると、独特な雰囲気を醸し出しているみたいです。
大量生産みたいな仏像でも、もし、お寺に飾ってあったら、拝む人が結構いたかも?なんて、思ってしまいました。

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十一面観音像