阿修羅像など

昨日は、奈良国立博物館で開催されている「正倉院展」について書きました。
続いて見に行ったのが・・・興福寺で開催されている「阿修羅 天平乾漆群像展」です。

これまで、国宝館の改修に伴い、今まで横並びに展示されていた仏像を、仮講堂で本来の配置で展示したものだそうです。
四天王や邪鬼なんかは、上野で開催されている「運慶展」に貸し出されているのありませんが・・・阿弥陀如来像を中心に、それを取り囲むように十大弟子八部衆、仁王像等が並ぶ姿は壮観でした。

やはり、一番目立つのは阿修羅像で、他の仏像より色が白っぽいせいか、スポットライトが当たっているような気がしました。
これは、他の八部衆が鎧をまとっているのに、阿修羅像だけ裸に近い軽装なせいでしょうか?

そういえば、最近、CTスキャンで調査したところ、当初の塑像では戦いの神らしい顔をしていたのが、子供のような優しい顔に変更されていたのが判明したそうです。
なんでも、光明皇后が幼くして亡くなった息子の成長した姿をイメージして作らせたとか・・・
また、普通の阿修羅像と異なる表情をしていたり合掌をしているのは、釈迦の説法を聴いて改悛したときを表しているからだそうです。

その意味では、今回の展示は、釈迦の説法を聴くために、弟子や異教の神が集まってきた様子を再現している配置で、個々の仏像たちの表情や仕草全体で一つの意味を表しているのが判って良かったです。

阿修羅像以外では、「正倉院展」で伎楽のお面が展示されていた迦楼羅の像が、良い感じを出していました。
また、両脇の仁王像も迫力があって良かったです。

今回は、仮講堂と東金堂の共通入場券を購入したので・・・つづいて、東金堂へ周り、白鳳時代の仏頭なども見てきました。
どうも、美術品を鑑賞する意識になっていたのですが・・・東金堂は、薬師如来が本尊になっていたので、お寺のお参りをしていた事を思い出して・・・母の具合が良くなるようにお祈りしてきました。

それから、先ほど仁王像を見たとき、東大寺の仁王像が運慶と快慶の作だった事を思い出したので・・・東大寺へ行ったのですが・・・それについては、また明日書きます。

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興福寺 「阿修羅 天平乾漆群像展」 チラシ、チケット 展示案内