昨日は、国立新美術館へ行く前に立ち寄った。上野公園の桜の様子について書きました。
天気が今一つでしたけど、・なかなか桜の花は綺麗で・・・外交人観光客などで混んでいました。
ミュシャ展もんでいましたが・・・特に並んで待つ事もなく入場することができました。
会場に入って、いきなり今回の目玉であるスラブ叙事詩の作品群に迎えられます。
16年かかったと言いますが・・・よくぞこれだけ描いたなぁ、という感じです。
国立新美術館の会場はけっこう広いのですが・・・絵の全体を下がって見ようとすると、下の方は人の頭に隠れて見えません。
というか、下の部分を見ようとするには、人をかき分けて前に出なければなりません。
もちろん、前にでると、下の一部は良く見れるのですが・・・上の方は、角度が無さ過ぎて良く見えません。
なお、今回の展覧会では、スラブ叙事詩の一部作品がカメラ撮影可能となっています。
その大きさは印象的ですが・・・油絵にしては艶もなく、鮮やかでもなく、コントラストも乏しく、薄塗りで筆のタッチも明確でなく・・・他の画家のような、実物の作品を見たとき受けるインパクトは、ほとんど感じられません。
そういえば、以前、やはりポスターで有名なパリッシュの実物の作品を見たときは、その色彩の鮮やかさに感動した事を憶えています。
また、ミュシャの描く花も、良く観察していて正確なのですが・・・図鑑の様で、生き生きとしていませんね。
同じアールヌーヴォー期の、ガラス工芸で有名なガレのデッサンに描かれた植物が、生き生きとしていて驚ろかされたのとは大違いです。
もっとも、イラストレーターに近いから駄目だという訳ではありません。
個人的に、アールデコ期で有名なエルテの作品なんかは、まるっきりイラストですけど、大好きです。
実物を見たときに受ける感動が、異なるというだけで・・・素晴らしい芸術作品だという意味では、スラブ叙事詩は見逃したら後悔する作品だと言えます。