「みんなのミュシャ」展

今朝起きたら、久しぶりに雨が降っていなく・・・洗濯物を干して・・・ひょっとしたら布団も干せるか?なんて思っていたら、雨がパラパラ降ってきました。
しかたないので・・・今日も、展覧会でも観に行く事にしました。

ネットで調べたら、Bunkamuraミュージアムで「みんなのミュシャ」という展覧会をやっている事を知りました。
ミュシャといえば、ちょっと前に、国立新美術館でスラヴ叙事詩なども含んだ大規模な展覧会があったばかり・・・あまり気乗りがしなかったのですが・・・他に、コレと言った展覧会もないので、観に行く事にしたのです。

私と同様に思った人が多いのか?会場は比較的すいていました。
なんとなく観覧者は、若い人が多いような気がしたら・・・後半に展示してある、ミュシャの影響を受けたマンガ家の作品が目当てだったのかもしれません。

そう、この展覧会、単にミュシャの作品を紹介するというよりも、ミュシャの影響を受けたアーティストを紹介するという面もあったのです。

前回、国立新美術館で開催された「ミュシャ」展の時にも・・・ミュシャの絵画は、現在のイラストレータの作品と言っても通用する、という印象をうけましたが・・・まさに、現代のアーティストに多大な影響を与えていたのですね。

ちなみに、影響を受けた日本のマンガ家は少女マンガ家が多いようで・・・主人公の顔のアップのバックに花が一杯咲いているなんていう表現は、ミュシャの影響だったのですね。

もちろん、ミュシャの影響は、マンガだけではありません・・・個人的に嬉しかったのは、往年のロックのアルバムジャケットやコンサート・ポスターの展示です。
様々なロック・ミュージシャンのものがありましたが・・・特に、多かったのが、グレイトフル・デッド・・・どうもヒッピー文化のような音楽性と、ミュシャの絵画って通じるものがあるみたいです。

面白かったのは、ジミヘンがインディアンで描かれていた事・・・日本人にはジミヘンって、黒人というイメージが強いですが・・・そういえば、インディアンとの混血だったのですね。
ちなみに、ローリング・ストーンズの「フラワーズ」のアルバム・ジャケットも展示されていましたが・・・ミュシャの影響というよりは、単にアール・ヌーヴォーの影響という気がしました。
そんな感じで、ミュシャにドンズバの影響を受けたと判るものもありましたが・・・一部、微妙な作品もありました。

なにはともあれ、期待していなかった分、意外な物が多く、かなり楽しめた展覧会でした。
もっとも、、ミュシャの作品自体を期待して観に行くと、今ひとつかもしれません。

イメージ 1
「みんなのミュシャ」展 チラシ、チケット、作品リスト

イメージ 2
「みんなのミュシャ」展 図録