奇想の系譜

昨日は、母の外出許可を貰って、車椅子を押して近所の川沿いの桜を見に連れて行きました。
しかし、気候のせいか、我が家の近辺の桜は未だ5分咲き程度で、ちょっと残念な感じで帰宅しました。

そんな訳で、思い立って、今日は朝から上野に桜を見に行き、ついでに東京都美術館で開催されている「奇想の系譜展」と東京国立博物館で開催されている「東寺 空海と仏像曼陀羅」展を観に行きました。
「奇想の系譜展」は開催期間が4月7日までなので、あとわずか・・・一方、「東寺 空海と仏像曼陀羅」展は3月26日から始まったばかり・・・おまけに桜の見頃という訳で・・・行くのだったら、この時期と思ったのです。

流石に上野公園・・・朝から大勢の人がいて、ビックリ・・・というか駅の改札も混んでいて、出るのが大変なほどでした。
改札を出るのが大変だったのは、大きな荷物を持った観光客が多かったためで・・・もちろん、上野公園も外国人が多かったです。
肝心の桜といえば・・・我が家の周辺と違って、今が見頃という感じで・・・ほぼ満足しました。

さて、東京都美術館に行ったら、こちらもかなり混んでいました・・・開催期間末なので空いているかと思ったのですが・・・私と同様に花見ついでという人もいるみたいです。
そういえば、今回の展覧会に展示されている伊藤若冲といえば、以前、同じ東京都美術館で開催された「若冲展」で、長時間並んだ事を思い出しましたが・・・それに比べれば、はるかに待ち時間は少ないです。

実は、この展覧会について、有名な画家(岩佐又兵衛狩野山雪白隠慧鶴、伊藤若冲、曽我蕭白長沢芦雪、鈴木其一、歌川国芳)が多いので、前から興味があったのですけど・・・以前、観た事がある作品が多いみたいなので、先延ばししていたのです。
で、確かに観た事がある作品が多かったし・・・個人的には、特に感銘を受けるほどの作品というものが無かったので、大した事なかったという感じです。
伊藤若冲の初展示作品も若冲としては平均的な感じで、今ひとつ・・・各画家の個性の強い作品を並べてみると、比較的好みだったのは、それほど強烈な個性が感じられない鈴木其一の自然を描いたもの・・・伊藤若冲へのオマージュも感じられて良かったです。

ちなみに、歌川国芳は浮世絵なので、小さい作品が多く、混雑した人の頭越しにちらっと見た程度で、ちょっと残念でした。
長沢芦雪の「方寸五百羅漢図」も小さくて、ほとんど見えませんでした。

長くなりましたので「東寺 空海と仏像曼陀羅」展については、明日、書きます。

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上野公園の桜

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奇想の系譜展 チラシ、チケット、作品リスト