東寺展

今日は、新元号「令和」の発表がありました。
発表の映像を視て、ちょっと疑問に思って調べたら・・・令の漢字って、下側をマのように書くものがありますが、どっちを書いても正しいという事を始めて知りました。

さて、昨日は、上野公園の桜を見るついでに東京都美術館で開催されている「奇想の系譜」展を観にいった事を書きました。
混んでいましたが・・・見覚えがある作品が多かったせいか?個人的には今一つな感じでした。

つぎに、東京国立博物館で開催している特別展「国宝 東寺 空海と仏像曼陀羅」を観に行きました。
こちらは、開催が始まったばかりなのか?、待ち行列もほとんどありませんでした。

そういえば、「奇想の系譜」展では、同じ東京都美術館で開催された「若冲展」の混雑を思い出しましたが・・・こちらの展覧会では、同じ東京国立博物館で開催された「運慶」展の混雑を思い出してしまいました。

ちなみに、個人的には、空海真言密教もそれほど好きではありません。
偏見でしょうか・・・空海って凄い才能だと思うのですが、才気走っていて、俺が俺がという感じがするし・・・会場の中には、真言密教護摩を焚くような場も再現されていましたが・・・なんとなく、自分さえ良ければという宗派という感じがしてしまいます。
しかし、そういった性質は芸術家的でもあり、逆に美術的には素晴らしいものを生み出しているので、今回の展覧会に興味がありました。

ちなみに、会場に入った最初の辺りで、空海が唐からもたらした物の一覧が書かれた物があったのですが・・・空海のライバルである天台宗伝教大師最澄の筆になる書で、ちょっと驚きました。
その後、空海自身が最澄に宛てた書状も展示されており・・・当初は、いかに空海最澄の仲が良かったのか分かります。

第一会場は、上記のような書とか真言密教で使われる道具、お面、曼陀羅図など・・・私が観たかった仏像は、第二会場に展示されていました。
なかには、五大虚空蔵菩薩像というのがあり、虚空蔵菩薩ってこんなに種類があるんだと、知りました。
そして、最後に圧巻の立体曼陀羅と言われる仏像を並べた空間・・・真言密教の代表である大日如来が無かったのが、ちょっぴり残念でした。
そういえば、四天王も2体しかいない・・・なんでも、本来、東寺の講堂では21体が並ぶところ、今回の展覧会では、そのうちの15体だけ展示されているそうです。

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特別展「国宝 東寺 空海と仏像曼陀羅」 チラシ、チケット、作品リスト

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帝釈天騎象像
唯一撮影可能ですが・・・居並ぶ像の中で、一番素晴らしかったです