先週は、ゴッホ展とポーラ美術館コレクション展を観に行った事を書きました。
新型コロナの感染が下げ止まりしているようで・・・そろそろ第6波がきそうな気配もあり、行くなら今のうちだと思って、今週も東京国立博物館で開催している「最澄と天台宗のすべて」展を観に行ってきました。
以前も書きましたが、別に天台宗の信徒ではありませんが、最澄には興味があるのです。
そういった意味もありますが・・・感染が落ち着いている間、あちこちの展覧会を観に行きましたが、本展覧会が一番見ごたえがあり良かったです。
特に後半に展示してある仏像達が、秘仏も多く圧倒的でした。
個人的には、最後に展示してあった深大寺の巨大な慈恵大師(元三大師)良源の像に感激しました。
深大寺には良く行って元三大師堂も知っているのですが、こんな凄い像が秘仏(50年に1度の開帳)になっていたなんて驚きでした。
ちなみに同じ深大寺の白鳳時代(東日本最古)の仏像(国宝)も隣に展示してあったのですが、こちらは何度も観ているのでお馴染みです。
元三大師といえば、疫病退散を行ったのでも有名ですね。
角大師の絵を飾っているところをよく見かけますが・・・アマビエなんかよりご利益がありそうです。
ところで、図録の裏側をみたら「BUDDHIST ART OF THE TENDAI SCHOOL」と書いてあり・・・SCHOOLって学校かよ?と、思ってしまいました。
なんのことはない、SCHOOLには流派という意味もありました。
もっとも、村田昇氏なんかは「特に『山家学生式』はまさしく総合大学の構想だといえ
る。世界最初の総合大学といえるイタリアのボロニア大学の創設が、十一世紀末から十二世紀初め頃と言われている。これに対して『山家学生式』が嵯峨天皇に上奏されたのが弘仁九年、西暦八一八年であり、それより二世紀以上早い。」(「伝教大師と日本の心」サンライズ出版)と書いているので、あながちSCHOOLイコール学校という理解でも間違っていないかもしれません。
それだけ最澄が開いた天台宗延暦寺で修行して、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など多くの僧が巣立っていきました。