前回は上野の国立博物館で開催している「最澄と天台宗のすべて」展を観に行った事を書きました。
最後に展示してあった深大寺の秘仏(50年毎に開帳する)慈恵大師(元三大師)良源の大きな像が印象的でした。
その時に知ったのですが・・・その像の胎内仏だったという鬼大師像が、現在、深大寺で展示しているという話・・・もちろん、こちらも秘仏で、なんと205年ぶりの開帳だということです。
ネットで調べてみたところ、23日までの限定公開だということなので、今日、観に行ってきました。
10時から公開というので、10時過ぎに行ったら、もう大勢の人が並んでいて、拝めるまで1時間近くかかりました。
ちなみに、元三大師堂ではなく、やはり国立博物館で展示している白鳳時代の国宝仏像が普段置いてある建物でした。
肝心の鬼大師像は、全身真っ黒で目だけ白(象嵌?)、ホームページにあるイラストより愛嬌のある顔でした。
お坊さん達も今回初めて見たため、前回展示(江戸時代)の資料が若干あるだけで詳しくは判らないとか・・・ちなみに、作られたのは鎌倉時代らしい・・・
鎌倉時代の仏像といえば・・・先日、ネットオークションで古い中国仏を落札したのですが・・・後ろに元統元年三月二日と彫られていました。
元統って、いつの時代だろうと調べてみたら、元の元号で1333年~1335年と出てきました。
しかし、10月8日改元なので、元年に3月はありません。
再度、調べてみたら、昔、中国東北部にあった東遼で1213年~1216年にも使われた元号で、こちらは3月改元だったので、たぶんこちらですね。
ちなみに1213年は源実朝が将軍の鎌倉時代なので、深大寺の鬼大師像と同じぐらい古い物かもしれません。
もちろん、古く見せるために誰かが後からテキトーな日付を彫った可能性もあります。