ここのところ新型コロナの感染が落ち着いているので、リベンジという訳ではありませんが、あちこちの展覧会を観に行っています。
もっとも、今日のニュースによると南アフリカで見つかったオミクロン株がヤバそうなので、そろそろ控えた方が良いかもしれませんね。
で、今日は近くの世田谷美術館で開催されている「グランマ・モーゼス展」を観に行ってきました。
70代で絵を描き始め80歳でニューヨークで個展を開き、アメリカの国民的画家になったというので、私も今から頑張ればなんとかなるかも・・・なんて思ってしまいます。
グランマ・モーゼスの描く絵は、アンリ・ルソーを思い出させるような、素朴で下手ウマなタッチです。
題材が、古き良きアメリカの田舎暮らしという事もありますが、見る人を暖かい気持ちにさせるのは、画家自身の素直で優しい性格が反映されているからかもしれません。
(という事は、今から頑張っても、私は性格的に難しいかも・・・)
そういえば、見る人を暖かい気持ちにさせるため、彼女の絵はクリスマスのグリーティング・カードやプレゼントのパッケージ等に使われる事が多かったとか・・・会場ではそれらの品物も展示してあり、クリスマス・ソングが流れていました。
あと、刺繍画を展示してありましたけど・・・当初は刺繍画を製作していたそうですが、リウマチで難しくなったため、筆を使った油絵を描くようになったそうです。
刺繍では出来ないため、油絵でも色を混ぜる事をほとんどしなかったせいか、結果的に鮮やかな発色の作品になったそうです。
田舎暮らしといいますけど・・・彼女の暮らしていたのは、ニューヨーク州北部だったので、そんなに田舎ではなかったのかも・・・
(グリニッジ村というので、一瞬グリニッジ・ビレッジ?と思ったけど、さすがに別の地域でした)
ちなみに、我が家には、昔ながらの生活を守っているアーミッシュの人が描いた絵あり、なんとなくグランマ・モーゼスの絵と通じる雰囲気があります。
調べて見たら、アーミッシュが暮らしていたのはペンシルバニア州なので、ニューヨーク州の隣・・・同じような生活だったのかもしれません。
そういった意味では、両者とも暮らしから生まれた芸術なのでしょう。