モンタノのパイナップル・モデル

昨日は、ウクレレブームの頃、日本で一世を風靡したルナで、一時期だけ存在したモデル・バイ・カマカのウクレレを紹介しました。
カマカ・ジャパンの製造元ではないか?と言われていましたが、単にカマカを参考に設計したという意味でした。

今日は、やはりカマカ・ジャパンの製造元ではないか?と言われていたモンタノのウクレレを紹介します。

モンタノは名古屋にある帝国発明社の楽器ブランドです。
もっとも、帝国発明社は販売会社で、製造は色々な楽器メーカーが行っていました。

何故、モンタノがカマカ・ジャパンの製造元ではないか?と、疑われたのかというと、一部にカマカそっくりのウクレレが存在したからです。
かつての日本製の楽器は、コピー商品が多かったのですけど・・・大抵は、本家に比べると作りが安っぽい物でした。

ところが、このモンタノは見分けがつかないくらいのデッド・コピー・・・デカールのデザインも細かい点まで一緒で・・・本物のカマカのウクレレにモンタノのラベルを貼ったのでは?と思うくらい、見分けがつきません。
サウンド的にも、やはり本家に劣るものの、なかなか素晴らしいので、もし売っているのを見かけたらチェックしてみてください。

カマカの古いウクレレには、ボディ内のラベルが剥がれてしまっているのが少なくないので・・・モンタノのラベルを剥がして、カマカとして売れば大儲けだなんて、思ってしまいました。
ひょっとして、オールドのカマカとして売られている物のなかにも、モンタノがあるかもしれません。

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モンタノのパイナップル・モデル

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モンタノ パイナップル・モデルのパイナップル・デカール
サウンド・ホールから見えるラベルにはMONTANOと書かれています

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本家カマカのパイナップル・デカール
パイナップルの上の葉っぱの一番右端の1枚が上に反っていない

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モンタノ パイナップル・モデルのヘッド・ロゴ
KAMAKA HAWAIIと書いてある(現在だったら訴訟もの)

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本家カマカのヘッド・ロゴ